読者の皆さん、こんにちは。テクノブレーンの八子(やこ)です。本連載では35歳以上の管理職の方々へ、メッセージをお送りできたらと考えております。そこで今回は、「IT業界でのマネージャーとしての悩みとその解決法」と題しましてお届けします。
なお、本連載はあくまで「人材コンサルタント」としての経験を基にヒューマンマネージメントについて紹介します。他にも様々な視点や考え方があるかと思いますが、その際には下記の記事評価からご意見をお寄せください。
筆者は日々、様々なSEやIT業界の営業職、コンサルタントの方々とお会いしています。年齢的にはやはり30歳前後の方々が多いでしょうか。そんな30歳前後のSEや20歳代の方々が、40歳前後のプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー及び管理職の方々をどのように思っているのか、お会いするたびに色々と聞いてきました。
若いSEの約7割が40歳前後の方々に不満を持っているようです。その一例を次にあげます。
- 指示が一貫していない
(「上司は思いつきでものをいう・・」といった感じでしょうか)
- 指示が具体的でなく不明確
(とにかくやってくれ!など)
- 責任を取ってくれない
(いざとなると逃げてしまう)
- 昔話を直ぐに持ちだして比較する
(昔はな…など)
表1:若手SEの不満
40歳前後の方々には少し耳の痛い話かもしれません。
筆者も41歳。バブル期に大学を卒業すると、日本の経済は数年で大きな転換点を迎えました。あの頃と比べ日本は随分と変わり、筆者も転職するとは思ってもいませんでした。
今、若いSEにお会いすると「入社当初から転職は考えていました…」などといった話を聞きます。筆者はキャリアコンサルタントとして日々、様々な人材の転職のサポートもしていますので、自身の職業を否定するようでもありますが、時代は大きく変わったと実感しています。
また、40歳前後というのはいわゆる「中間管理職」といって、下には(表現は失礼ですが)部下がいて、上には上司がいて、その板ばさみ状態になっている管理職かと思います。
しかも10歳以上年齢が離れていると感性も価値観も違います。いつの時代でも「若者は…」と価値観と感性は違うものです。
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