連載 [第2回] :
徹底比較!! Linux & Windows ファイルサーバ編Samba & Windows、機能詳細比較
2004年12月14日(火)
WINS機能
機能 |
Samba 3.0 |
Windows Server 2003 |
WINSサーバ |
○ |
○ |
WINSクライアント |
○ |
○ |
WINS複製 |
× |
○ |
WINS静的マッピング |
○ wins.datの直接編集 |
○ |
WINSとDDNSとの連携 |
○ wins hook機能 |
× |
Windowsマシンの名前解決機能
SambaはWINS(Windows Internet Name Service)サーバになることができるが、複製(Secondary)が用意できないのが欠点となっている。当初Samba 3.0のロードマップに入っていたのだが、未だに機能は提供されていない。WINSの複製機能がない場合、WINSサーバとなっているPDC(プライマリドメインコントローラ)が障害で停止するとBDCが同一セグメントにないとBDCにログインできないことがある。これを防ぐには、下記のような対策をとればよい。
- 各拠点や各セグメントにBDCを配置する。
- WINSの静的マッピングを使いBDCもWINSサーバにする。
- WINSサーバをHAクラスタ構成にする。
ブラウジング
機能 |
Samba 3.0 |
Windows Server 2003 |
ドメインマスタブラウザ |
◎ ワークグループ構成でも可能 |
○ |
リモートアナウンス |
◎ 任意のワークグループ、 ドメインにも可 |
○ 信頼するドメインのみ |
ポテンシャルブラウザ |
○ |
○ |
ネットワークコンピュータ一覧提供機能
ブラウジングに関してはWindowsと同等といえるが、先に述べたWINSサーバで複製ができないことによる制限がある。Sambaにはこの欠点を補うためにenhanced browsingという機能を提供しており、WINSサーバに登録されたDMB(ドメインマスタブラウザ)とブラウズリストを交換しあう、Windowsにはない機能を搭載している。
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