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マイクロソフト株式会社
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the 2007 Microsoft Office system、新しいUIとコンテンツ管理で挑むOffice

2006/5/30
UIが一新されたOffice

   5月25日からβ版の配布をはじめているOffice systemに関してのセミナーが、5月30日に行われた。

   今回のOfficeは、10年ぶりに行われる大幅なリニューアルであり、その注目度は非常に高い。特にUIの変化はマイクロソフトとしても新たな試みでもあり、新しい時代が到来していることを感じる。また、企業では従業員のデータをどう管理・活用するかが課題となっており、マイクロソフトはOfficeからこの問題に対してのアプローチを行っている。

   ThinkITでは、企業における情報の管理・活用に有効な新しいOfficeアプリケーションをいくつか紹介する。



情報ポータルサイトになる「Office SharePoint Server 2007」

   Office SharePoint Server 2007に関してマイクロソフトの昇塚 淑子氏は「組織の生産性とコラボレーションを促進するインフォメーションワーカプラットフォームとして進化した」という。

   Office SharePoint Server 2007の機能領域は、今までの「ビジネスインテリジェンス」「ビジネスプロセス」「コンテンツ管理」に加え、「コラボレーション」「ポータル」「検索」の領域まで広がった。これらの新機能が追加されたことにより、コンテンツ管理といったECMの領域に力を入れていることが伺える。

   また、「オフラインでの操作、検索性の向上といったユーザのニーズにも対応している」と昇塚氏はいう。利便性と機能性はトレードオフになりがちであるが、使い慣れているOfficeとの連携は非常に魅力的であることは想像に難くない。

Office SharePoint Server 2007
Office SharePoint Server 2007
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   Officeアプリケーションによって作成されたデータをSharePoint Server上に蓄積し、そしてそのデータをOfficeアプリケーションで活用する。このことからもわかるように、SharePoint ServerがOffice製品の中心となる。


手軽に情報共有ができる「Groove 2007」

   同社の松田 誠氏は「自社だけではない情報共有が必要になる」といい、Groove 2007を紹介した。

   Groove 2007は、P2P(クライアント対クライアント)で手軽に情報共有を行うことができる。そのため「プロジェクト単位など比較的小さな単位での用途がお勧め」と松田氏はいう。社内全体で共有を行いたい場合や恒久的にファイルを保存しておきたい場合などは、SharePoint Serverの領域になる。

   またセキュリティに関しては、「匿名でのアクセスの禁止しているため、誰もが参加できるわけではなく、ファイルに関しても暗号キーを必要とするため、強固なセキュリティを持っている」と松田氏はいう。

Groove 2007
Groove 2007
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   隣の人に書類を渡して作業を共有するように、気軽にファイルを共有して作業を共有できるようになる「Groove 2007」は、新しい共有として注目できる。


どこからでもアクセス可能な「Exchange Server 2007」

   壇上にあがった同社の三野 達也氏は「はじめてExchangeが発売されてからはすでに10年以上が経過しており、当時と比べると情報の量が莫大となっている」と今までを振り返った。

   「Exchange Server 2007は単なるメールサーバではなく、集めた情報を保管して、Webサービスによって情報を共有することができる」と松田氏はいい、Outlookとの連携によって、会議するメンバーの時間調整が容易に行えるデモを行った。

Exchange Server 2007+Outlook 2007
Exchange Server 2007+Outlook 2007
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   またPCからのアクセスだけではなく、Windows Mobile、iアプリなどからのアクセスも可能になる上、電話やFAXといった機器もサポートする。「モバイル機器などからのアクセスが可能になるとセキュリティの問題がでてくるが、ユニークIDの発行などによってセキュアを保っている」と松田氏はいう。

   Exchange Server 2007は、セキュリティコンプライアンスにも注目をおいており、ユニークIDの発行などに加え、送受信の制御、暗号化などの機能もそなえている。