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OSDL、Linuxは普及期から利活用の時代へ

2006/11/10
OSDL Japan Linux Symposiumなどの施策で開発コミュニティとの橋渡しの実現

   OSDL(Open Source Development Labs)は11月8日に、OSDLの活動状況と今後の活動についての記者説明会を開催した。

   OSDL CEO Stuart Cohen氏は、世界ではLinuxを搭載したサーバのシェアが20%を占め、OSSのマーケットは700億ドル規模に拡大し、現在はLinuxの採用から利活用の時代に突入したと語る。このような背景からOSDLの活動も新しい方向への転換期を向かえており、今後の活動指針として「コミュニティの支援」と「Linux/OSS採用の加速」の強化を推進していくことを強調した。

   具体的な施策として、技術的な分野の強化のために2006年3月に創設したTAB(Technical Advisory Board)へのカーネルメンバーの追加をし、開発コミュニティと密接に連携をしていくとのこと。

   また日本の技術者レベルの向上として、11月9日に今年3回目となる「OSDL Japan Linux Symposium」を開催する。来年以降は年に3〜4回定期的に行う予定だ。本シンポジウムは開発者向けのもので、最新情報の発信に留まらず、オープンソースの開発リーダーと情報交換できる場を設け、日本の技術者の開発コミュニティへの参加を促すものだ。このような施策を通じて開発コミュニティとデベロッパー、ベンダーの橋渡しを実現していきたいとした。

   Red Hatのディストリビューションの本格的なサポートを発表したOracle、MicrosoftとNovellの提携など、Linuxを中心とした動きが活発化しており、エンタープライズ領域において確かにLinuxは定着しつつあるといえるだろう。