NECは、データセンター内あるいは複数データセンター間でサーバやストレージなどのIT資源の有効活用を実現する基盤ミドルウェア「WebSAM GlobalGridOrganizer」を製品化し、11月20日より販売を開始する。
「WebSAM GlobalGridOrganizer」は、システムリソースを仮想的に統合し、運用管理の自律化をはかることで、「ITリソースの最適化」と「リソース・オン・デマンド」を実現するミドルウェアである。これにより、「平常時の待機リソース有効活用」および「被災時の業務サービス運用復旧支援」を特徴としたディザスタリカバリソリューションを提供するという。
NECでは順次、自社製品を中心とした運用管理製品との連携強化を実施していくという。R1.0では、ストレージ製品「iStorage Sシリーズ」のデータレプリケーション機能や統合プラットフォーム管理製品「WebSAM SigmaSystemCenter」のシステムプロビジョニング機能との連携に重点をおいている。
なお「WebSAM GlobalGridOrganizer」は、NECが参加した経済産業省のビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトの成果を全面的に取り入れた国内初のミドルウェア製品となる。
主な新製品の希望小売価格は次の通り。
- WebSAM GlobalGridOrganizer Standard Edition
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- WebSAM GlobalGridOrganizer ストレージ連携オプション
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- WebSAM GlobalGridOrganizer 広域連携オプション
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表1:希望小売価格
価格はすべて税抜き・初年度保守料金込。 出荷開始予定時期は2006年12月1日。
NECでは、今後3年間で50システムに対し「WebSAM GlobalGridOrganizer」の出荷を見込んでおり、サイエンスグリッドを含めたグリッド事業全体で2008年に1,500億円の売り上げを目指しているという。
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