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HITACHI Open Middleware World 2006 Autumn
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JP1で実現するITシステムの一元監視

2006/11/22
JP1があなたのシステム全体を見守り続けます

   今回のテーマの1つである「運用管理」に関連したセッションとして、日立製作所 ソフトウェア事業部 販売推進部 技師 坂川 博昭氏が「JP1で実現するITシステムの一元監視!」と題し、同社の統合システム運用管理ソリューション「JP1」についての講演を行った。

日立製作所 ソフトウェア事業部 販売推進部 技師 坂川 博昭氏
日立製作所 ソフトウェア事業部 販売推進部 技師 坂川 博昭氏

   システムの運用管理者を対象に行ったアンケート結果によると、拡大や複雑化が進んでいる現在のシステムに対し、8割の管理者が負担増を感じているという。その理由として24時間365日稼動なシステムが増えたことに加え、それに対する人員増がなく1人あたりの負担が増え続けているというのだ。

   情報漏洩対策をはじめとするセキュリティ強化やマシン数の増加が大きな要因で、管理者の業務は今後も増えていくだろうと坂川氏は分析する。

   「内部統制や監視の見える化、システムの安定稼動などによりITレベルだったシステム監視が事業へ直結し、ビジネスレベルでの運用が必要となっています。新しいJP1のバージョン8ではビジネスレベルでの運用をサポートし、サービス品質維持とビジネスの透明性を確保しています」とJP1導入のメリットを語った。

JP1が目指すビジネスレベルの運用管理
JP1が目指すビジネスレベルの運用管理

   JP1のバージョン8では、システム全体の稼動状況を見る「モニタリング」と計画的に業務を動かす「オートメーション」、IT資産を確実かつ効率的に守る「ITコンプライアンス」、そしてシステムの基盤を支える「ファウンデーション」の4つのコンセプトで構成される。坂川氏のセッションでは、その中からモニタリングを中心に実例を取り上げ解説した。

   「JP1のモニタリングは、サービスおよびシステムの稼動状況や障害発生の予兆を見通す手段と位置づけ、管理・調査・判断・対処の4つのフェーズをシステム化し、サイクルを実現しています。このサイクルの各フェーズに対応したJP1を利用することで、運用管理の負担を軽減するだけでなく、障害発生から解決までの時間を短縮できます」とデモンストレーションを通してメリットを強調した。

(ThinkIT編集局 曽我 一弘)