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HITACHI Open Middleware World 2006 Autumn
デモンストレーションでにぎわう展示ブース
2006/11/22
大盛況の会場
今回のHITACHI Open Middleware World 2006 Autumnの会場には約300名の参加者が訪れ、それぞれのセッションには、100名〜150名の聴衆が集まった。また、セッション会場だけでなく製品ごとに設けられた展示ブースも多くの人が詰めかけた。
展示ブースでは、各セッションで紹介している製品や技術について、担当者によるデモンストレーションや詳細な製品説明が行われた。セッションに参加した人たちは、講演の合間や休憩時間などにブースに立ち寄り、興味深そうにデモンストレーションに見入っていた。また導入にあたっての具体的な検討事項や疑問などを相談するする人も目立ち、会場は大いににぎわった。
にぎわう展示ブース
BladeSymphony
統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のブースでは、製品紹介のプレゼンテーションに加え、デモンストレーションが行われた。
デモンストレーションでは、3台の本番サーバと1台の待機サーバという環境で、1台の本番サーバに障害が発生すると、コールドスタンバイしている待機サーバがすぐに異常を検知し、障害が発生した本番サーバの代わりに稼動する様子が紹介された。このように、すぐに障害をカバーできることにより、システムの停止を最小限に抑えることができるという。
実機のブレードサーバに見入る人も多く、注目を集めた展示の1つであった。
BladeSymphony
JP1
ITコンプライアンスを実現する「JP1」のブースにも多くの人が集まった。
JP1は「つながせない」「使わせない」「持ち出させない」「見逃さない」の4つのコンセプトによるクライアントセキュリティ対策を実現する。「つながせない」というのは、JP1のうち検疫ネットワークシステムを実現する機能のことだ。あらかじめ設定したセキュリティポリシーにそぐわない端末がネットワークに接続しようとすると、それを検知し隔離する。
隔離したのち、治療(セキュリティパッチの適用やウイルス駆除など)が施された後、通常ネットワークに接続できるようにする。これにより、1台の不用意な端末の接続によってネットワーク全体のセキュリティレベルが低下するのを未然に防ぐことができる。
「使わせない」は、不正なアプリケーションがインストールされている端末が、それを起動しようとしても起動させない機能である。「持ち出させない」は、機密データの印刷やリムーバブルメディアへのコピーを防止する情報漏えい防止機能を指す。「見逃さない」は、上記の機能で検知・防止された不正なプログラムの起動や機密データのコピーなどをすべてログデータに残し、不正操作をしようとしている端末やユーザを特定する機能だ。
JP1の展示ブース
その他のブースでは、SOAを実現する「Cosminexus」や文書管理を行う「DocumentBroker」、高い信頼性を誇るデータベース「HiRDB」などが紹介され、活発な質疑が行われていた。
(ThinkIT編集局 千本松 歩)