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Kernel 2.6を採用したVine 4.0リリース

2006/11/24
2年ぶりの更新にてKernel 2.6を採用

   11月22日、Project Vineが2年ぶりのメジャーバージョンアップとなるVine 4.0を公開した。現在のところはx86版とPowerPC版のみ公開されており、x86_64版に関しては開発中となっている。また、VMware向けの仮想イメージに関しても追って公開される予定だ。

   今回のバージョンアップで、Vine Linuxとしては初のKernel 2.6の採用に踏み切った。これにより、SMP環境での実行速度の向上が狙えるほか、新たなハードウェアへの対応も増えた。

   同Linuxは、日本語環境に強いとの定評があるディストリビューションで、デスクトップLinuxとしての使いやすさがある。今回のバージョンアップでは、フォントにProject Vineが独自に改良を施したVLゴシックフォントファミリを採用し、美しく読みやすいデスクトップ環境を味わえる。

   また、厳選されたパッケージ選定というスタンスには変わりなく、今回も1枚のCDでインストールが可能である。また、インストールタイプにサーバという項目が追加され、デスクトップ用途以外にも進出したい試みが強くあらわれている。

   なお、Vine Linux 4.0の特徴は以下の通りになる。

  • Kernel 2.6の採用
  • GNOME 2.14の採用
  • VLゴシックフォントファミリの採用
  • SCIM+Anthyを標準日本語入力システムとして採用
  • Firefoxコミュニティエディション2.0を採用
  • teTeX-3.0を採用
  • GRUBとブートローダとして採用

表1:Vine Linux 4.0の特徴

   CR版(製品版)については追って発売されるものと思われる。


(ThinkIT編集局 安詮院 康広)