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Xerox
Xerox、印刷した内容を消せて紙を再利用可能にさせる技術を開発
2006/11/29
24時間以内に消える印刷技術を開発
11月27日、米Xeroxは紙に印刷した内容が16〜24時間で消える技術を開発したと発表した。これは、「erasable paper」と呼ばれるもので、カナダおよびパロアルトのゼロックス研究所の成果となる。
技術的には、特定の光をあてると色が変化する化学合成物を用いたもので、現時点では16〜24時間放置すると自動的に消えるか、特定の光をあてて直ぐに消すといったことができる。また、紙によって耐久度数が違うことも明らかにしている。
現在のオフィスでは紙を好んで使うところが多く、印刷物を一度見ただけでその紙を捨ててしまうようなことも多い。また、コンピュータによる情報共有の重要性は高いとしながらも、印刷されたプレゼンテーションに強い依存性があると、XRCC(Xerox Reseach Center of Canada) マネージャ ポール・スミス氏はいう。
このような状況に対し、「erasable paper」を使うことにより、デジタルとアナログ(紙)の境界線をあいまいにし、大幅な紙の削減へと繋がるとのことだ。
なお、まだこの技術は初期段階であり、実用化に向けてさらなる開発を進めていくとのことだ。
XEROX
http://www.xerox.com/
(ThinkIT編集局 安詮院 康広)