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Open Source Development Labs
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OSDL、機能拡張によってLinuxの保守性を向上

2006/12/14
kdumpとSystemTapが機能拡張され、実稼働システムの保守性を向上

   Open Source Development Labs(以下 OSDL)とLinuxカーネルコントリビュータ(開発貢献者)は12月13日(米国時間)に、新しいkdumpとSystemTap機能などの拡張によって、Linuxの保守性が向上したことを発表した。

   kdumpの拡張では、オフラインで解析することが可能なクラッシュダンプを高い信頼性で迅速に作成する機能を向上させ、さらにSystemTap機能によって、生産システムのデバックと性能解析を向上させるという。

   これらのツールの拡張によってシステムの停止時間はさらに少なくなり、同時にIT部門の効率が格段に向上するとのこと。本機能は主要なLinuxディストリビューションの最新版で利用可能である。

   その他の新しい機能としては、わかりやすいリッチなスクリプト言語やシステムレベルのパフォーマンス解析、デバッグなどがある。

   今回の保守性の向上は、富士通、日立、HP、IBM、Intel、NEC、Novell、NTT、Red Hat、ならびにVA Linux各社が貢献し、OSDLが支援する開発コミュニティの取り組みの成果であるとのことだ。

問い合わせ先
Open Source Development Labs
http://www.osdl.org/
OSDL Japan
http://www.osdl.jp/
英文プレスリリース
http://www.osdl.org/newsroom/press_releases/2006/2006_dec_13_beaverton.html

(ThinkIT編集局  曽我 一弘)