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日本アイオナテクノロジーズ株式会社
米アイオナテクノロジーズ社が「Celtix Enterprise」を発表
2006/12/6
低コストのエントリ・レベルのSOA の導入を実現するオープンソースESB
米アイオナテクノロジーズ社は12月5日、オープンソースESBの「Celtix Enterprise」を発表した。
Celtix EnterpriseはオープンソースによるSOA構築を実現するために、テクノロジーだけでなくコンサルティングサービスやトレーニング、サポートサービスを組み合わせて提供するものだ。ユーザ企業がより高いROIを得て、IT運用の固定費を削減することを目指して、ITシステムの最適化や最新技術の導入のサポートを行う。
Celtix Enterpriseは同社の「Artix ESB」や「Artix Orchestration」との互換性を持ち、軽量かつプラグインによるカスタマイズが可能なサービスエンジンを中心に構成されている。顧客がビジネスとテクノロジーの両方の要件に対応できるよう、プロジェクトの目的達成を目指すと同時に新しい機能の導入基盤を実現するとのこと。
搭載されている機能はオープンソースのプロジェクトから生まれたもので、同社によって互換性や相互運用性のテスト/検証が行われており、クリティカルなESB機能を統合するSOAインフラに対応できるという。Celtix Enterpriseの機能とメリットは次の通りだ。
拡張性の高いサービスフレームワーク
Celtixの拡張性を主眼に設計されたアドバンスドサービスエンジンとCodehausの「Xfire」を統合し、さらに発展させたApacheインキュベータの「CXF」のコードに基づいたコアを採用。
Javaコードを自動的にWebサービスに変換し、Javaのサービス開発を容易にするJAX-WS仕様を活用。
Eclipse SOA Toolsプロジェクトに基づいたEclipseベースのツールを搭載。
メッセージングインフラ
ApacheインキュベータのQpidプロジェクトで実装された「Advanced Message QueuingProtocol(AMQP)」をベースとした高性能な分散メッセージングプラットフォームを搭載。
JMSメッセージングインフラとして、Apacheインキュベータの「ActiveMQ」を統合する。
柔軟な開発
Springフレームワークをベースとした軽量なコンテナやApacheTomcatプロジェクトをはじめ、異なる開発モデルを提供。
様々なJ2EE環境に対応可能な柔軟な構造により、異なるテクノロジーが利用されている企業内でも容易に配置可能。
なおベースとなったCeltixについては次の連載を参考にしてほしい。
オープンソースESB「Celtix」を解き明かす
http://www.thinkit.co.jp/free/article/0608/8/3/
デモでもしようかCeltix
http://www.thinkit.co.jp/free/article/0610/3/1/
同社はSOAの開発計画の戦略的な部分としてオープンソースを位置づけるため、今後も様々なプロジェクトに積極的に参加し、最適なリソースを提供していくとのこと。
問い合わせ先
米アイオナテクノロジーズ社
http://www.iona.com/
日本アイオナテクノロジーズ株式会社
TEL:03-3560-5616
http://www.iona.co.jp/
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)