ウイングアーク テクノロジーズが、IBM System i環境で動作する帳票ソリューションの「SVF for System i」の標準版と拡張版の2製品を1月16日より出荷開始すると発表した。
SVF for System iは、System iとの連携により、既存システムの運用の変更・構築にかかる工数を最低限に抑え、システム稼動後の改変工数を大幅に削減するとしている。さらに、これまでの単一の帳票だけではなく、業務の用途に応じた様々なデザインをすることが可能になった。また、プリンタ環境のオープン化を実現している。
「SVF for System i(拡張版)」は、標準版の機能に加えてスプール管理機能を搭載しており、System i上で一括した帳票の運用管理が可能になっている。なお、標準版の機能は以下の通りになる。
- スプールファイル連携
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- アプリケーションプログラム側(RPG・COBOLなど)の修正が基本的に不要
- 内部定義(O仕様書)を使ったRPGプログラムから作成されるスプールやQUERYにて作成されるスプールも連携可能
- OUTQの設定を変更することでスプールへの出力完了によりPUSH型で自動連携
- 帳票のレイアウト加工
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- 既存のライン・カラム指定の帳票をデザイン帳票としてオーバーレイ
- 既存のライン・カラム指定の帳票もそのまま使用できるよう帳票フォームを製品とともに提供
- プリンタ環境のオープン化
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- 各社プリンタメーカのプリンタ記述言語に対応した帳票印刷によって、プリンタの機能を最大限に活かした出力が可能
- PDF帳票運用
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- 高性能なPDF帳票出力とメールへの添付配信が可能
- PDFと連携できる他社電子帳票システムへのシステム拡張も可能
表1:SVF for System i 標準版の機能
SVF for System iはSystem iのユーザである中堅・中小企業を対象に、IBMビジネスパートナーとの連携による営業展開を見込んでいる。標準価格は、「SVF for System i」が1CPUあたり240万円(税別)から、「SVF for System i(拡張版)」が1CPUあたり360万円(税別)からとなっている。
(ThinkIT編集局 安詮院 康広)
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