
日本オラクル、7月にLinuxサポートの大々的な発表を予定
日本オラクルLinuxSaaS
2007/7/6 15:30
SaaSビジネスとLinuxサポートの強化を推進
日本オラクルは7月6日、2008年5月期の戦略として、日本オラクルインフォメーションシステムズ(OIS)との協業体制の強化とSaaSビジネスの推進を目指すと発表した。
まず、日本オラクル 代表取締役 新宅 正明氏は2007年5月の成果として、大きく以下の3つをあげる。
- 売上高2ケタ%の増加
- すべての部門で増収
- 営業利益率35%以上
オラクル・コーポレーションのM&A戦略の効果を日本のマーケットでも最大限に発揮するために、2007年の5月期にOISと築いた協業体制をより拡大していくという。
日本オラクル 代表取締役 新宅 正明氏
具体的には、OIS製品のライセンス販売・サービス提供の窓口を日本オラクルに一本化していくとのこと。また2008年5月期にはOISからの出向人員も数名から270名に増員し、約2,000名の人員で協業体制を進めていくという。さらに2008年度末には、2,400名体制にする方針とのことだ。この新協業体制によって、今後もCAGRの10%成長を目指していくそうだ。
さらにコンサルティングの分野に注力し、大幅な人員増加をしていく。具体的には、現在の300名体制から500名に増員し、今後3年で1,000名体制を目指すとこのこと。
従来のライセンス販売に加えて今後はSaaSの領域についても推進していくという。すでに、Oracle Ondemand CRMを発表しているが、CRMの分野にとどまらず、ほかのアプリケーションについても増やしていきたいとした。
SaaSビジネスにおいて信頼性の高いサービスを提供する土台には、Linuxのサポートサービスがあるという。現在も着実にプロジェクトは進んでおり、7月中に大々的な発表の予定があるとのことだ。
グローバルのみならず日本においても、自社保有型製品とSaaSの両分野でナンバー1を目指していくとした。
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)