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富士通フォーラム2005 |
富士通の革新的な技術が集結 2005/7/15
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注目を浴びるグリッド・ソリューション
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富士通ITコア研究所では、一定の時間しか利用されないコンピュータのリソースを活かす技術として、グリッド・コンピューティングを実現する基盤ミドルウェアを取り上げていた。自立型ジョブ管理によって大量のバッチ処理を簡単に実行することが可能で、オンライン系の業務を分散実行することで処理の高速化、レスポンスの標準化を実現可能にした。
広島大学が「キャンパスグリッド」を構築、昼間は学生がWindowsを使って授業を行い、夜間はLinuxに切り替えグリッド・コンピューティングとして稼動させている。世界でも初めての取り組みで、大きく注目を浴びている。
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セマンティックWebの流れ
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情報活用型RSSをテーマにXML/RSS/RDFを取り扱っていた。blogと共にRSSが急激に発展しつつあるが、RSSに対応していないサイトはまだ多い。そこで富士通はRSSは対応していないサイトでもRSSを生成できるRSSリーダーを開発。イントラネットにも対応可能で、社員で情報を共有できるシステムとして有効だと考えられる。
また、Webから収集した情報をRDF/XMLを活用して関連付ける仕組みを開発。まさにティム・バーナーズ・リー氏が提唱するセマンティックWebだといえるものだ。Web上に無数に散らばる情報を機械的にメタデータとオントロジーを収集して、RDFまたはXMLを使って関連付けるもの。セマンティックWebの問題点として現状のWebの情報をどのようにメタデータと関連付けていくかという問題があったが、それを解消できるものだと思われる。
検索を行ったときに関連付けされた情報が一目で判断できるように、リスト状に並ぶのではなく、グループ化されて表示できるようになっている点にも注目したい。
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ログの一元管理によるシステム全体の監査
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現在はOSやアプリケーションによってログ形式や記録形態が異なるため、業務システム全体に渡りログを収集するのは困難である。富士通では、バイオ認証という前提ではあるが、個々のログを一元管理する技術を紹介していた。ログを収集・管理し分析を行うことで情報漏洩の追跡を可能としている。今回は参考出展であったが、個人情報保護法などによりセキュリティ管理が重要視されており、また事後処理における改善策の方針の一助となることが期待される。
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