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MIRACLE LINUX V4.0
ミラクル・リナックス株式会社

ミラクル・リナックス、「MIRACLE LINUX V4.0」を発表

2005/10/7
ハイエンドとエッジ系サーバの市場を目指すMIRACLE LINUXの戦略

   ミラクル・リナックス株式会社は、カーネル2.6採用の「Asianux 2.0」を同梱したLinuxサーバOS「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」を2005年11月7日に販売を開始する。価格は63,000円で前回のV3.0と同じ価格である。

   MIRACLE LINUX V4.0は、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)を強化し、99.999%の可用性の実現によって「ハイエンドでミッションクリティカルな分野に力を入れていきたい」とミラクル・リナックス株式会社 代表取締役 佐藤 武氏は語る。

   さらにSMB市場に向けに「MIRACLE LINUX One V4.0 - Asianux Inside」を発表した。2005年12月12日から販売を開始し、価格は37,800円となる。

   MIRACLE LINUX One V4.0は、中小規模システムの構築向けに、1CPUのサーバ上での使用に限定したものである。MIRACLE LINUX One V4.0の投入で、V3.0の時に比べその幅を広げ、多くのニーズに対応していく方針だ。

   さらに「ライセンスとサポートを別々に購入する必要があり、価格体系がわかりにくい」との声に、プロダクトサポートを付加したバリューパックを12月12日から販売する。複数年のサポートを用意することによって、「サポートにも力を入れていく」ことを明確にした。

   また佐藤 武氏は「アジアのニーズに根ざしたディストリビューション」を目指すことを改めて述べた。

ミラクル・リナックス株式会社 佐藤 武氏
ミラクル・リナックス株式会社 佐藤 武氏

   近年、日中韓でLinuxに対する要件の拡大に伴い「ディストリビューションの協力が必要」とRedFlag Software CO.,Ltd. Exective President Chris Zhao氏は語り、協力体制を強調する。

RedFlag Software Chris Zhao氏
RedFlag Software Chris Zhao氏

   韓国では、政府の活動が活発だ。「2006年までに韓国の教育機関で2,300台にLinuxサーバが導入される」ことや「政府の来年度のLinuxへの予算は7300万ドル規模である」とHannsoft Inc CEO Jong-Jin,Baek氏が語るように、政府は非常に意欲的だ。

RedFlag Software Chris Zhao氏
Hannsoft Inc Jong-Jin,Baek氏

   最後に、3社の協力体制について佐藤 武氏は「現在決定ではないが、早い段階で協力体制を進めていきたい」とし、合弁会社を設立する意向を示した。