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NEC Software Summit 2005

NEC、Software Summit 2005を開催 - その1

2005/10/26
ソフトウェアマーケティング戦略のターゲットは「SMBマーケット」

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   NECソフトウェアビジネスユニットは、10月21日にNECのソフトウェアマーケティング戦略と新ソフトウェア・アライアンス・パートナー制度について、Software Summit 2005を開催した。

   定員400に対して実際の聴講者は500人を越え、急遽別講堂を開放しサテライト放送を行うほど、多くの企業の注目が集まった。

   NEC システムソフトウェア事業本部長 岡田 高行氏は「ユビキタスサービス基盤をソフトウェアとして支えていきたい」とし、これからのNECの方向性を語った。

NEC システムソフトウェア事業本部長 岡田 高行氏
NEC システムソフトウェア事業本部長 岡田 高行氏

   また今後のNECのマーケティング戦略として岡田氏は「これまであまり力が注げなかったSMBマーケットを拡大する」と語り、「大企業だけでなく中堅、中小企業に関しても力を注いでいく」ことを明確にした。現在、NECのソフトウェアビジネス規模は1000億円規模程度であるが、中期目標で2000億円へビジネスを拡大していく。


一緒に市場を作っていくための「新パートナー制度」

   今回のサミットではパートナー企業とのより緊密な関係を築くための新パートナー制度の発表が行われた。

NEC ブランドマーケティング・マネージャー 池田 秀一氏
NEC ブランドマーケティング・マネージャー 池田 秀一氏

   新パートナー制度は、アライアンス・パートナーとセールス・パートナーの2つに分かれてる。アライアンス・パートナーに向けて新たに提供されるサービスについて、NEC ブランドマーケティング・マネージャー 池田 秀一氏は「これまで製品単位で行っていた新製品の評価版を配るなどのサービスを拡張し、すべてのソフトウェアで行っていく」とした。また、両パートナー企業に対して有償教育プログラムの割引提供や開発用ライセンスおよび開発用ライセンス保守サービスを提供する。

   新パートーナー制度は、11月から順次適応していく方針で、今回のセミナーをSTEP1とし、来年第1四半期までをSTEP2、来年第2四半期をSTEP3として段階を踏んで実行していく。

   今回の新パートナー制度によって、「技術支援やビジネス支援だけでなくパートナー企業との緊密な関係を築き、一緒に市場を作っていきたい」と池田氏は述べた。


SOAでアプリケーションロックインを防ぐ「BEA AquaLogic」

   日本BEAシステムズ株式会社 代表取締役 アリイ・ヒロシ氏は「売上高は本年度第1、第2四半期の成長率は7.9%」と語り、「世界のUNIXアプリケーションデプロイメントソフトウェアのシェアは22%、Linuxのシェアは34%」と述べ、IT基盤は磐石であると語る。

日本BEAシステムズ株式会社 代表取締役 アリイ・ヒロシ氏
日本BEAシステムズ株式会社 代表取締役 アリイ・ヒロシ氏

   今年度力を入れているBEA AquaLogic製品は、SOA管理に完全に対応する形で設計され、サービスを組み立ててアプリケーションを作る際のインフラを提供するソフトウェアだ。同社のJavaから.NETなどすべてを包含する方向性を打ち出したものだ。

日本BEAシステムズ マーケティング本部長 保阪 武男氏
日本BEAシステムズ マーケティング本部長 保阪 武男氏

   BEAのマーケティング本部長 保阪 武男氏は今後のロードマップとして6つの分野をあげ、EA AquaLogic製品群のAquaLogic Data Services Platformでデータ・情報サービス、AquaLogic Service Busでメッセージ・サービス、AquaLogic Enterprise Securityでセキュリティサービスの「3つの分野をカバーした」と語る。

   またミッションクリティカルを実現するBEA WebLogic Server 9.0についても取り上げた。

   「Windows Updateやウイルスの定義ファイルなどの更新は中小企業でも毎日行われている」とし、ミッションクリティカルを求められる大企業だけでなく「中小企業においてもシステムを止めないことが必要になっている」という現状から、BEA WebLogic Server 9.0の適応領域は大企業だけではないという。

   BEA WebLogic Server 9.0の最終目標として「今後オープンソーステクノロジーについても製品に取り込んでいく予定だ」と保阪氏は語った。