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東芝ソリューション、統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfectシリーズ」のVMware対応バージョンを発売

2005/12/1
サーバ統合環境において高可用性と高度なサービス実行管理が可能

   東芝ソリューション株式会社は、2005年11月29日に統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfectシリーズ」(以下ClusterPerfect)において、VMware ESX Serverに対応した最新バージョンを12月26日から販売する。

   ClusterPerfectは、ネットワーク接続された複数のサーバを協調連携させ、サーバに障害が発生した場合は即座に他のサーバに業務サービスのシステムを移し、業務サービスの継続を可能にするHA(ハイアベイラビリティ)クラスタソフトウェアである。

   一方VMware ESX Serverは、1台のサーバ内に複数のサーバを構築できる仮想インフラストラクチャソフトウェアだ。

   今回のClusterPerfectの最新バージョンでは、VMware ESX Serverをサポート構成に追加することで、VMware ESX Serverによるサーバ統合環境においても、高可用性と高度なサービス実行管理機能を提供するという。

   実際には次のような機能となる。


VMware ESX Serverのハードウェア障害発生時にサーバ自動代替

   VMwareが動作しているハードウェアに障害が起きた場合、予備サーバを使ってサーバの自動代替を行う。

   その際、予備サーバはハードウェアの障害が発生したサーバのVMware環境を用いてSANブートするため、予備サーバにはVMwareやゲストOS(注)などをあらかじめインストールしておく必要がない。

※注: ゲストOS:VMware ESX Serverが提供する仮想マシンの上で動くOS。

   こうして、ハードウェア障害が発生してもVMwareが動作するサーバの数を一定に保つため、安定したレスポンスタイムが実現できるという。

VMware ESX Serverのハードウェア障害を救うサーバ自動代替
図1:VMware ESX Serverのハードウェア障害を救うサーバ自動代替
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


サービス実行管理で多数の業務サービスを制御ができる

   VMwareが作成する多数の仮想サーバ上で動作する業務サービスを、ClusterPerfectで一元的に監視することができる。ソフトウェアの障害検出時には待機系の仮想サーバの業務サービスを自動起動(フェイルオーバー)する。

   その際に「業務サービスをどのサーバ上でどのように動かすか」をサービス実行管理機能を用いることで実行管理でき、サーバ統合環境に求められる高度なサービスが実現できるという。

多数の業務サービスの実行をポリシーベースのサービス実行管理で制御サーバ自動代替
図2:多数の業務サービスの実行をポリシーベースのサービス実行管理で制御
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   今回、VMware ESX Serverをサポートしたことで、DNCWARE Clusterperfectの適用領域を拡大し事業拡大をはかる方針だ。