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アジターソフトウェア、単体テスト自動化により品質向上を目指す「Agitator」

2006/1/24
単体テスト自動化により品質向上を目指す「Agitator」

   2006年1月23日、Agitar SoftwareはUML教育研究所にて代表取締役を務め、ソフトウェア開発の品質に貢献してきた津吹辰彦氏を代表取締役に迎え、日本市場において現地法人を設立したことを発表した。

   Agitar Software CEO兼社長のジェリー・ラディシン氏は、ソフトウェアに求められることとして、以下の4つのポイントをあげた。

  • 高品質なアプリケーションであること
  • ビジネス資産に柔軟であること
  • 透過性と可視性を持ち合わせていること
  • 高いレベルの開発者とサポータがいること

表1:ソフトウェアに求められること

   これらの実現には、ソフトウェア開発におけるテストの重要性を訴え、Agitatorが有効であると訴えた。実際にAgitatorを導入したことで、ソフトウェアがより価値の高いものになったこともあるという。

   そして、ラディンシン氏は「ソフトウェア市場におけるテストは製造業のテストに比べると未熟である」といい、例としてトヨタの自動車生産をあげた。トヨタの自動車生産は早期テストによって低いリスクでの生産を保っているが、現在のソフトウェア開発はテスト工程が遅く、高いリスクを背負っている。

   続けてラディシン氏はソフトウェア開発におけるテストの中でも単体テスト(Unitテスト)が重要だという。単体テストにてバグを早期発見できれば、後のテスト段階でバグが発見されるよりも、工程の後戻りが防げ、結果として高い品質のソフトウェアができる。

   Agitatorは単体テストに注力したソリューションであり、すでに100社以上のユーザがおり、日本においても25社以上のユーザがいる。その中でもラディシン氏は、Agitatorを導入して16個のバグを早期発見できただけで、導入費の元が取れたユーザがいることを強調し、その効果を訴えた。

   また、代表取締役に就任した津吹氏は以前より高品質のソフトウェア開発に尽力をつくしており、今後はAgitatorを通して訴えていくとした。また、Agitatorの名は想像以上に広く知られるようになってきており、自身も驚いているという。

   現在のソフトウェア開発は早期開発と高品質が課題としてあげられることが多く、現地法人の設立により、日本においてもより有力なソリューションとなりえる。