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ガートナー ジャパン株式会社
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ガートナー、ビジネス・インテリジェンス サミット 2006を開催

2006/2/22
ビジネスの変革を進めるBI

   ガートナーはビジネス・インテリジェンス(BI)の普及・動向について、2006年2月21日に「ビジネス・インテリジェンス サミット 2006」を開催した。本サミットの基調講演では、リサーチバイスプレジデント アンドレアス・ビドラー氏が講演を行った。

   アンドレアス氏は、はじめに「2012年までにほとんどのアプリケーションがBIと関わるようになる」という。BIがレポーティングツールだけであった時代は終わり、BIがビジネス変革を推進する時代が到来しているとした。

   基調講演の中で、アンドレアス氏はBIの主な推進要因と阻害要因をあげた。

推進要因
  • 企業は一貫性があるデータを必要としている
  • BI機能のコンポーネント化とSOAの浸透によって、導入が容易でカスタマイズも行いやすい
阻害要因
  • 一般ユーザにも、分析の理解、レポートが解釈できる知識を必要とする
  • NIHシンドローム(自社開発主義)が蔓延している
  • トップダウンの必要性(CEO、CIO、CFOといった責任者の支援を必要とする)

表1:BIの推進要因と阻害要因

   アンドレアス氏は「情報の扱いについて、ほとんどの企業が頭を抱えている」と問題点をあげた。情報が高い価値を持っているにも関わらず、共有しておらず、標準化もされておらず、よって管理できていないのが問題だとしている。また、大企業であればあるほど問題は顕著になるという。

   これを踏まえてアンドレアス氏は、BI導入にとって重要となることは「コア・コンピテンシー化」とあげた。情報を一元的に管理することによって、情報の標準化、一貫したビジネスの推進ができる。しかし、そうでなければBI導入の意味は薄いといえる。

   BIベンダーの動向として、アンドレアス氏はマイクロソフト社とオラクル社の参入に注目している。この両者の参入によって、BI市場の成長は加速すると見ている。