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株式会社シーピーアイ
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シーピーアイ、情報漏洩防止セキュリティシステム「TotalSecurityFort Ver.3.8」を発表

2006/3/2
現場の意見を尊重した製品

   2006年3月1日、シーピーアイ主催による情報漏洩防止セキュリティシステム「TotalSecurityFort Ver.3.8」の製品発表会が行われた。

   はじめに、「昨年度は個人情報保護法が施行され、セキュリティについての関心が大きくなった。しかしそれにも関わらず、個人情報漏洩の事件が多発した年でもあった」と、代表取締役 野尻泰正氏が情報漏洩を取り巻く現状を述べた。

シーピーアイ 代表取締役 野尻泰正氏
シーピーアイ 代表取締役 野尻泰正氏

   多種多様なセキュリティ関連製品が存在するが、シーピーアイは現場の管理者の立場に立った製品提供をしていきたいという。「後発であるが、後発ならではの工夫をしていきたい」と野尻氏は新製品にかける意気込みを見せた。


TotalSecurityFortが目指すもの

   野尻氏の製品コンセプトの紹介のあと、Fine Art Technology CEO 劉 振漢氏による製品説明が行われた。情報漏洩事件が世間を騒がせているが、その原因の約90%が内部の関係者による不注意または不正な行為であるといわれているという。

Fine Art Technology CEO 劉 振漢氏
Fine Art Technology CEO 劉 振漢氏

   また、セキュリティ製品のカテゴリは様々あるが、TotalSecurityFortは「ワークステーションセキュリティ」として次の役割を備えているという。

  • 監視用DVRとしての役割(監視カメラのように社員の行動をログとして保存する)
  • 監視員としての役割(フラッシュメモリなどへのファイルコピーの禁止)
  • プログラム安全性の向上(許可していないアプリケーション以外の実行禁止)
  • パーソナルファイアウォール
  • ノートパソコンの保護(他人に使われた場合、警告を発して位置を持ち主に通知)

表1:TotalSecurityFortが備えている機能

   TotalSecurityFortでは徹底的な「監視」に加え、強力な「制御」を行い、情報の持ち出しを禁止する。そして、柔軟な運用を可能にする「管理」機能を加えることで、業務の利便性を損なうことなく内部の情報漏洩を防止するという。

   「現在ではセキュリティ対策として、多種多様なセキュリティ製品がリリースされているが、それらの製品の多くは内部の『監視』に主眼を置き、情報漏洩の抑止を目的としたもの」と、劉氏は他製品とTotalSecurityFortの違いを述べた。


TotalSecurityFortの強み

   劉氏の製品説明のあと、シーピーアイ 商品開発部 技術課 伊藤氏による詳細な機能紹介が行われた。多種多様なセキュリティ製品がリリースされる中で、TotalSecurityFortは表2のような強力な制御を行えるローカルセキュリティを中心とした特徴があるという。

シーピーアイ 商品開発部 技術課 伊藤氏
シーピーアイ 商品開発部 技術課 伊藤氏

  • 強力なローカルレベルのセキュリティ
  • 分かり易く使い易いインターフェース
  • 管理者の負担を軽減
  • 充実した機能バランス

表2:TotalSecurityFortの主な特徴


新バージョンの特徴

   Version3.8では既述の機能に加え、表3の機能を新機能として追加するという。

  • ファイル操作履歴の取得
  • ユーザの行動履歴の取得
  • 送信Eメールの記録
  • メールサーバの指定
  • リモート操作

表3:TotalSecurityFort Ver.3.8の特徴

   情報漏洩事件が多発しており、それに伴ってセキュリティ製品も強化されているが、複雑なポリシーの設定は管理者にとって大きな負担となりかねない。しかし、わかりやすいインターフェースを採用した製品であれば管理者の負担も少なくなり、管理ミスも少なくなるだろう。これからは機能面だけでなく、運用コストを削減するということがセキュリティソフトウェアに求められてくるのではないか。