クライアント型SOAによるスモール&クイックスタート-最適な投資とは

2006年3月3日(金)
石田 兼丈

はじめに

日本版SOX法の機運は盛り上がり、様々なベンダーから対応手法が紹介され、日本版SOX法を題材にしたイベントは非常に盛況感があります。また最近では、日本版SOX法の対応ソリューションとしてもSOAが脚光を集めています。
 

投資への期待

今回はそのSOAの最適な投資で大きな効果をあげるためのシステム開発手段にフォーカスを当てていきます。

 

要望の変化

以前より増して、最近では「投資」を重要視する企業が多くみられます。それは、ここ何年かで急速に成長してきた「システム投資」をはじめとしたITもその原因の1つになっていると考えられます。

しかし、最近では「システム投資」に落ち着きが見えはじめました。それは、IT化による業務内容の確立が随分と進んできたことを意味していると考えられます。これにより、企業の要望は現状業務のシステム化から運用・保守の効率化に焦点が変わっていると考えてよいでしょう。

 

ビジネス環境の変化

ここ最近のビジネス環境の変化のスピードは目を見張るものがあります。特にシステムを駆使して、業務を進めているようなユーザ企業に対する法は急激に整備されてきています。その中でも「日本版SOX法」という言葉を最近になってよく耳にするようになりました。これは、ユーザ企業が会計や財務報告の透明性・正確性を高めるための法律です。

日本版SOX法を見据えたシステムの導入を考えている企業も多数あるのではないでしょうか。これは、前述したようにどの企業でも社内業務をシステム化しているため、追加機能として加えていけば比較的容易に対応できるのではないかと考えている企業が多くあることに起因しています。ただ安易に現状のシステムに機能追加するだけで、欲求を十分に満たすことが本当にできるのでしょうか。

最近はシステムの運用・保守に莫大なコストがかかり、苦しみはじめている企業も多く見られます。さらに、「日本版SOX法」への対応という新たなビジネス環境の変化にも迫られています。これらを解決できるような考えを模索し、柔軟なシステム構築を行っていかなければ、なかなか今の状態を脱することはできないはずです。

株式会社サイオ

大学の情報系学科でシステム開発について学び2000年4月にSI会社に入社。オープン系開発を中心に多様な 業務システムに携わり、システム開発から導入までの実践的な技術を養っていく。その後さらなるステップアップを目指しフリーとして転身。そこでプロジェク トサブリーダーなどの経験の中で様々な業務知識を得て2005年9月にサイオへ入社。現在も多岐にわたる技術の飛躍を求め日々新しい事に興味を持ち実践し ていく事を心がけている。同時に、サイオの提唱する「Rimless Computing」の実現を目標に尽力している。

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