何を用意すればいいですか?

2010年10月25日(月)
田口 一博小木 ナツキ

はじめに

はじめまして、タクシーサイトの田口と申します。インストールマニアックス3の決勝進出をきっかけに、編集部から声を掛けられ、本稿を執筆する機会を頂きました。

この連載では、「ゼロからはじめるWindows Azure」と題して、環境の準備から、Azureを利用するための申込み、アプリケーション(WordPress)のインストールまでを7回にわたって解説する予定です。同僚でWindows Azureほぼ未経験の小木ナツキと一緒に触れながら、その使い勝手や操作方法をレポートしていきます。

小木ナツキと申します。まだまだAzureのことはあまり経験ないですが、田口と一緒に(教わりながら)解説していきますので、よろしくお願いします。

もうすぐ始まる「インストールマニアックス4(仮題)」のヒントもここから得られるかもしれません。ぜひ最後までお付き合いください。

マイクロソフトのクラウドサービス「Windows Azure」に関する基礎的な知識については、別の連載記事「そもそもWindows Azureとは」で詳しく説明されていますので、そちらをご覧ください。

開発環境の準備

[小木]そもそもWindows Azureとは 」読みました!何となくですが・・・Azureの概要は、わかりました。Windows Azure がマイクロソフトのクラウドOS、SQL AzureがクラウドSQL Server、Windows Azure Platform AppFabricがクラウドとオンプレミスのアプリケーションを接続するサービスですね。そして、Windows Azure Platformは、マイクロソフトのPaaS型クラウドサービスの総称・・・ってことですね。

[田口]ちゃんと勉強してますね。じゃあ早速ですが、実際にAzure上にアプリケーションをインストールしていきましょう。はじめに開発環境を準備しますが、質問はありますか?

[小木]大丈夫です!心と身体(あとOS)の準備はできてます!あ…、OSはWindows 7(x64)ですけど、大丈夫ですか?
 

[田口]Windows7はサポート対象のOS*1に入ってるし、64ビット版(x64)も大丈夫ですよ。では、開発環境の準備に入りましょう。今回は、開発ツールとして無償のMicrosoft Visual Web Developer 2010 Express Edition(以下、Visual Web Developer)とWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studio(以下、Azure Tools) を利用します。また、Windows Azure の開発には、IIS7.x(ASP.NET)、SQL Server 2005 Express Edition以上も必要となりますので、一緒にインストールしてください。

[小木]うぅ~。簡単に「利用します」とか「インストールしてください」って言われても何から始めたらいいのか・・・。インストールするソフトも多いし、それぞれのソフトの設定とか、順番も教えてください。先生!

[田口]やれやれ。では、Azure Tools以外は、Webプラットフォーム・インストーラー(以下、WebPI)を使いましょう。依存関係とかを意識する必要がないし、GUIだけで設定できるので、簡単にインストールできると思いますよ。

[小木]おぉ!つまりWebPIを使えば順番や設定などの難しいことを考えないでインストールできるってことですね。これは楽チン!
 

[田口]ただ、各アプリケーションの機能とか役割、設定方法などは調べて覚えた方が勉強になるし、トラブル対応に役立つので、実際の運用時には調べておいてください。
 

[小木]わ、分かりました…。まあ、今回はWebPIを使って開発環境をインストールしてみます。わからなかったらまた説明お願いします!
 

[田口]しょうがないな…。
 
 

  • *1 サポート対象のオペレーティング システム:Windows 7, Windows Server 2008(2008 R2含む)、Windows Vista(SP1以降)
スカイコード株式会社

主にマイクロソフトの技術を中心としたプログラマ兼システム管理者兼コンサルタント兼雑務係として従事。Microsoft Azureで少しでもラクに楽しく生きていこうと企む毎日。基本怠け者。

株式会社タクシーサイト

タクシーサイト開発担当。業務システムの開発に4年間従事。PHP、Object Pascal、C#などでプログラムの基礎の基礎を学び、その後他業種へ転職。ブランク後現在の会社に入社し、クラウドを一から勉強中。

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