iOSアプリ開発の準備
証明書の作成
早速開発を始めたいところだが、その前にやっておかなければいけない事がいくつかある。まずは「証明書」の作成だ
図4:証明書の作成(クリックで拡大) |
- キーチェーンアクセス.appで証明書を作成する。
「CertificateSigningRequest.certSigningRequest」というファイルが作成される - iOS Dev Center にあるiOS Provisioning Portalの「Certifices」から先ほど作成したファイルを登録
- 登録した証明書をダウンロードしてダブルクリックしキーチェーンに登録する
デバイスの登録
次にiPhoneやiPod touchなどのデバイスのUDIDをiOS Dev Centerに登録する。登録されたデバイスにのみプログラムを転送する事ができる。UDIDはデバイスをiTunesにつないで確認する事ができる。確認したUDIDをiOS Dev Center にあるiOS Provisioning Portalの「Device」から登録する。iOS Developer Programに個人として登録した場合は100台までのデバイスを登録できる。
図5:UDIDの確認(クリックで拡大) |
App IDの登録
App IDとはアプリケーションを識別するためのコードだ。アプリケーション1つに対して1つのApp IDが必要となる。iOS Dev Center にあるiOS Provisioning Portalの「App IDs」から登録する事ができる。App IDはこのような形式の文字列だ。
XXXXXXXX.com.youdomain
「XXXXXXXX」の部分は任意に付けられる。「com.youdomain」の部分がアプリケーションの識別子となる部分だ。ここの文字列は識別子としてアプリケーションプロジェクトのinfo.plistにも設定する事になる。どのような文字列でも構わないが逆ドメインの形式が推奨されている。
プロビジョニングファイルの作成
プロビジョニングファイルは証明書、UDID、App IDを関連付けるためのファイルだ。iOS Dev Center にあるiOS Provisioning Portalの「Provisioning」から作成する。プロビジョニングファイルは開発用と公開用があり、開発用は登録したUDIDを設定してそのデバイスにしかプログラムを転送できない。公開用はApp Storeやアドホックでアプリケーションを配布、公開するためのものだ。作成したプロビジョニングファイルをダウンロードしてXcodeとデバイスに登録する。デバイスをMacにつないでファイルをXcodeのアイコンにドラッグ&ドロップすればXcodeとデバイスに登録される。
これで開発者としてアプリを実機転送したり、App Storeにアップしたりできる準備が整った。