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マウス・カーソルで指定した画像の一部を拡大表示するLeap Motionプログラム

2013年11月12日(火)
薬師寺 国安

プログラム・コード(MainWindow.xaml.vb)

では、次にプログラム・コード(MainWindows.xaml.vbファイル)を見ていきましょう。

コードは4回のコードと似通っている部分については割愛します。4回のコード説明を参照してください。異なる部分のみ解説します。

名前空間の読み込み

「Leap」と「System.Windows.Ink」名前空間だけを読み込みます。

メンバー変数の宣言

次にメンバー変数を宣言します。

今回もWin32 APIを使用するためにWin32 APIの宣言も行います。4回と同じWin32 APIを使用しています。

「leap」、「touchIndicator」、「touchPoint」、「windowWidth」、「windowHeight」、「x」、「y」、「tx」、「ty」、「FingersCount」等のメンバー変数については4回と同じのため、そちらを参照してください。これ以外に、ImageXとImageYメンバー変数を宣言します(リスト2)。

リスト2 メンバー変数の宣言

・・・・コード略・・・
  Private ImageX As Double
  Private ImageY As Double
・・・コード略・・・・

MainWindow_Loadedメソッドの処理

MainWindow_Loadedメソッド(=メイン・ウィンドウのLoadedイベントのハンドラ)では、MainWindowが読み込まれた時の処理を実装します。

AddHandlerステートメントを使って、構成ツリーのオブジェクトがレンダリングされる直前に発生する「CompositionTarget.Renderingイベント」に対するイベント・ハンドラとしてUpdateメソッドを指定します(※Updateメソッドの実装内容は後述)。

インク・ストロークの外観を表す、DrawingAttributesオブジェクトのインスタンス「touchIndicator」のWidthプロパティとHeightプロパティにそれぞれ「10」を指定します。スタイラスの形状を指定するStylusTipプロパティに「StylusTip.Ellipse」を指定して円形とします。Leap Motionの上で指をかざすと、かざした指の本数に応じて10px(px=ピクセル)の円が表示されるようになります(リスト3)。

リスト3  MainWindowが読み込まれた時の処理を行うMainWindow_Loadedメソッドの実装内容(MainWindow.xaml.vb)

 Private Sub MainWindow_Loaded(sender As Object, e As RoutedEventArgs) Handles Me.Loaded
  AddHandler CompositionTarget.Rendering, AddressOf Update
  touchIndicator.Width = 10
  touchIndicator.Height = 10
  touchIndicator.StylusTip = StylusTip.Ellipse ' 10pxの円が表示される
 End Sub

Updateメソッドの処理

Leap Motionで画像のトリミングと保存を行うためのサンプルプログラムを作る」と同じにつき割愛します、上記記事を参照してください。

次にLeap Motionのタッチ処理になります。タッチのイメージは次の図3のようなイメージです。

Updateメソッドの処理(ホバー処理)

手前側が「ホバー状態(hovering)」、奥側が「タッチ状態(touching)」を表します。空間の範囲は前後「1」〜「-1」となっています。

図3:Leap Motionのタッチ検出イメージ(Leap Motion SDKのAPIドキュメントから引用)(クリックで拡大)

まずホバーの場合は、表示されている円がBlueの色になります。タッチ・ポイントの位置をメンバー変数「x」と「y」に格納します。

画面に表示されている指の数をleap.Frame.Fingers.Countプロパティで取得して、メンバー変数「FingersCount」に格納しておきます。

Win32 APIのapimouse_event(MOUSEEVENTF_LEFTUP, 0, 0, 0, 0)を実行します。タッチ・ポイントがホバー状態(青色)になった時は、拡大画像は消滅します(リスト4)。

リスト4 ホバー時の処理(MainWindow.xaml.vb)

For Each Pointable As Pointable In leap.Frame.Pointables
  ……コード略(前述)……
  If Pointable.TouchDistance > 0 AndAlso Pointable.TouchZone <> Global.Leap.Pointable.Zone.ZONENONE Then
    touchIndicator.Color = Colors.Blue
 
    x = touchPoint.X
    y = touchPoint.Y
  
    FingersCount = leap.Frame.Fingers.Count ' 表示されている指の本数を取得して、メンバー変数FingersCountに格納しておく
      apimouse_event(MOUSEEVENTF_LEFTUP, 0, 0, 0, 0)
    ……コード略(続きは後述)……
  End If
Next

次にタッチした処理です。タッチした場合は、表示されている円が赤に変わります。

Updateメソッドの処理(タッチ処理)

指が1本認識されている場合は、SetCursorPos(touchPoint.X, touchPoint.Y)と指定して、タッチ・ポイントとカーソルの位置を同じ位置に表示します。

  apimouse_event(MOUSEEVENTF_LEFTDOWN, 0, 0, 0, 0)
  apimouse_event(MOUSEEVENTF_MOVE, 0, 0, 0, 0)

と指定して、マウスの左ボタンを押した処理と、マウスを動かした処理を行います。

指が5本表示されてタッチされた場合は、zoomImage(拡大表示されている画像)を非表示にします。

タッチ以外の処理ではタッチ・ポイントの色がGoldになり、何も発生しません。

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    『新世代モーションコントローラー Leap Motion -Visual Basicによる実践プログラミング-』 第5回のサンプルプログラムです。
薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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