モーショントゥイーンとTweenクラス
Flashをアニメーションとして動かす
いよいよ今回で最終回です。最終回は初心に戻って「Flashをアニメーションとして動かす」というテーマで進めていきます。Flashはもともとアニメーションソフトだということは、第1回(http://www.thinkit.co.jp/article/78/1/)で解説したとおりです。アニメーションをさせるための方法もさまざまです。今回は、モーショントゥイーン、EnterFrameイベント、Tweenクラス、そしてTweenerクラスについて解説していきます。
それでは、今回のサンプルを見てみましょう(図1)。まずはこちらからサンプルをダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/78/5/7851.zip)してください(7851.zip/48.5 KB)。
モーショントゥイーンで簡単にアニメーション
Flashで最も簡単にアニメーションをする方法が、モーショントゥイーンとよばれる手法です。Flashアニメーションにとどまらず、基本、アニメーションはパラパラマンガといえます。しかし、1コマ1コマを手で描いていく作業は大変な作業です。この手法はそんな悩みを一気に解決してくれます。
モーショントゥイーンは、最も古くからあるFlashの機能の1つで、Flashそのものの機能であり、スクリプトの1行すらも書く必要はありません。制作者は、キーフレームとよばれるアニメーションの変化を示すポイントを打つだけで、あとはFlashが勝手にその変化までのアニメーションを補完、作成してくれます。
また、Flash 8から、カスタムイージング機能が搭載され、直感的に複雑なイージング(減速・加速運動)が可能になりました。イージングの機能は以前から搭載されていましたが、より詳細に調節することができるようになっています。しかし、モーショントゥイーンは手軽な反面、数学的にプログラムされた動きや、計算された物理的アニメーションを実装することはできません。