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標準レポート利用例(GUIのケース)
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コントロール・センターを「スタート → すべてのプログラム → IBM DB2 → 汎用管理ツール → コントロール・センター」の手順で起動したら、監視対象のデータベースを選択してマウスの右ボタンをクリックします(図1)。
図1:コントロール・センター (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
するとウィザードが起動しますので、データベースを選択して「モニター・タスク(表7)」から実施したいものを選びます(図2)。
- 一般的なデータベース・システム減速の解決
- アプリケーションの性能低下の解決
- アプリケーションのロッキング状態の解決
- 動的SQLキャッシュの調整
表7:モニター・タスク一覧
図2:モニター・タスクの選択または作成 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
ここでは例として「動的SQLキャッシュの調整」を選択し、次に進みます。次の画面では利用可能な標準レポートが表示されますので(図3)、その内容を確認して「完了」をクリックし、モニタリングを行います。
図3:標準レポートのサマリー (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
モニタリングを表示するには、生成されたレポートを選択します。例えば「キャッシュ内の動的SQLステートメントのうちソート数が最多なもの」を選択してみます(図4)。
図4:レポートの選択 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図5のようにレポートが表示されたら、1番上のSQLを選択してマウスの右ボタンをクリックします。すると「ステートメント・テキストの表示」「照会のEXPLAIN」「ワークロードの最適化」が利用可能になっていることがわかります。ここでは「照会のEXPLAIN」を選択し、図6のようにアクセス・プランを表示することができます。
図5:SQLの選択 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図6:照会ステートメントのEXPLAIN
ここで最適化クラスを確認し、「OK」をクリックします。Visual Explainが表示され、ここで、アクセス・プランの検証を行うことができます(アクセス・プランの検証方法は、次回以降に解説します)。
図7:アクセス・プランの検証
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標準レポート利用例(SQLコマンドのケース) |
標準レポートは、標準レポート一覧にある「ID」を利用することでSQLコマンドでも、情報を得ることが可能です。例えば、ID=21の「CACHキャッシュ内の動的SQLステートメントのうち平均実行時間が最長のもの」については、以下のコマンドを実行にしてレポートを入手します。
sysproc.am_get_rpt(-2, 21, 'auth_id=''DB2FP9A'' and appl_name=''db2bp''', 5)
実行結果は次の通りになります。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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確認ポイントおよび対応 |
基本的に、動的SQLスナップショットと同じです。ただし、アクセス・プランの確認、インデックスの確認については、関連ツール(Visual Explain)および設計アドバイザーと連動しているので、作業しやすくなっています。
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まとめ |
今回は、SQLチューニング実施のためのツールとして、「動的SQLスナップショット」および「アクティビティー・モニター」を紹介し、利用方法やSQLチューニングの概略を説明ました。
これらのツールは、1回ごとのSQLの実行を細かくモニターしているのではないため、そのようなツールと比較して負荷も低く、本番環境でも通常利用できる可能性が高いものです。
次回は、SQLの実行をモニタするツールの「db2batch」と「ステートメント・イベント・モニター」、性能データを時系列で保存して分析できる「Performance Expert」について説明します。
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著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社 中坪 宏明
インフォメーション・マネジメント・テクニカル・セールス所属
DB2の技術支援(設計支援、パフォーマンス・チューニング、障害解決支援、案件サポートなど)を10年以上実施している。Linuxをはじめとして各オペレーティングシステムおよびハードウェアとの組み合わせでの機能検証および性能検証も実施している。
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