NEC、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ」の新製品とバックアップサービスを提供開始

2013年3月16日(土)

NECは3月13日、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor)」において、書き込み処理性能を同社従来機比最大2倍、容量を最大5倍にし、膨大なバックアップデータの高速格納を実現した新製品2モデルを、日本および米国で販売し、順次アジア、欧州へ展開すると発表した。あわせて、日本では、新製品を用いたバックアップサービスも月額9万円(7TB)から提供開始する。

「iStorage HSシリーズ」は、NEC独自のグリッド・ストレージ技術を生かしたシステムの柔軟な拡張性、重複排除技術による高いデータ圧縮性、分散冗長配置技術による高い信頼性を有し、基幹システムやビッグデータ活用等のデータの高速格納、長期保管が求められるシステムに最適なバックアップストレージ。

重複排除技術によるデータ容量の最小化とレプリケーション機能の組み合わせにより、コストを抑えた災害対策(遠隔地保管)バックアップにも適している。

新製品2モデルは、1ノードの最小構成から最大60ノードまで柔軟な拡張構成が可能なスケールアウトモデル「iStorage HS8-40」と、1ノード構成で導入コストが抑えられるシングルノードモデル「iStorage HS3-40」。

新製品の主な特長は以下の通り。

・高性能と柔軟な拡張性を両立

書き込み処理性能を従来機比最大2倍に向上
 最新CPUの搭載、および、NEC独自のマルチコアCPUに対する最適分散処理設計により、従来機比最大2倍の処理性能を実現。これにより、高速なバックアップやリストア処理が可能。

スケールアウトモデルで従来機比5倍の最大容量と柔軟な拡張構成を実現
 従来機で別ノードに搭載していた、通信・データ圧縮処理機能と、データ保管機能を1つのノード(ハイブリッドノード)に搭載することで、最小1ノードからの構成(従来機は最小3ノードからの構成)を実現。さらに、搭載ディスクドライブ容量を従来の1TBから4TBに拡大。システム拡張に合わせた性能や容量に応じたノードの増設を可能とし、最大60ノードで従来機比5倍(注1)の論理容量37.4PB(物理容量2.8PB)を実現。

・業界最安値水準でバックアップサービスを開始

 災害対策やBCPへの対応として、遠隔地バックアップを検討するお客様向けに、NECのデータセンタを利用する業界最安値水準の月額料金9万円(7TB)からの遠隔バックアップサービスを提供。
 遠隔バックアップシステムを独自に保有するには、保管先の準備等の初期コストがかかることから、遠隔バックアップを部門システムなど一部のデータで試行し、データ全体に適用するというお客様に最適。



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