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セマンティックWebによる情報統合 〜Web 2.0と情報活用を支えるメタデータ |
第3回:エンタープライズの世界におけるセマンティックWeb
著者:野村総合研究所 田中 達雄 2006/9/1
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エンタープライズ・セマンティックWebへ
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これまで主に学術的研究の世界で扱われてきたセマンティックWebであるが、先に解説したいくつかの実証実験を通じ、統合技術として応用できることがわかってきた。従来の統合技術の限界を問題視していた先進的な企業により、セマンティックWebを統合技術として適用する動きが2004年頃より広まってきた。これは2004年にW3CでRDF、OWLの標準仕様が策定され、ベンチャー企業からもそれら標準に準拠した製品が提供されるようになったことも大きく影響している。
本編では、これら統合技術に応用されたセマンティックWebをエンタープライズ・セマンティックWebと呼ぶことにする。

図4:エンタープライズ・セマンティックWeb登場の背景 出典:野村総合研究所
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次回は
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従来の統合技術の限界とは何か。成熟しているとは言い難いエンタープライズ・セマンティックWebを先進的な企業はなぜ適用しているのか。既存の統合技術/統合製品との違いを端的にまとめると以下の3点に集約される。
- データ変換定義のノンプログラミングと局所化
- 標準仕様に基づくデータ変換定義
- 推論可能
表1:セマンティックWebと統合技術/統合製品の違い
次回では、これら既存の統合技術/統合製品との違い(優位性)を今回と同様に事例を通しながら解説する。
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著者プロフィール
株式会社野村総合研究所 田中 達雄
1989年4月に富士通株式会社に入社。ソフトウェア工学を専門分野とし「UMLによるオブジェクト指向開発実践ガイド(技術評論社出版)」を共著。2001年2月に野村総合研究所に入社。現在、情報技術本部にてIT動向の調査と分析を行うITアナリスト集団に所属。Webサービス/BPMなどの統合技術、エンタープライズ・アーキテクチャなどが専門。
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