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代表的なPHPフレームワークの紹介
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PHPのフレームワークは百花繚乱状態で、いろいろなフレームワークがあります。ここでは、簡単な特徴とPHPフレームワークの入手先を紹介しましょう。
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Symfony
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PHP5に特化した高機能フレームワークです。オープンソースのプロジェクトとして開発されています。現在も活発に開発が進んでおり、APIや仕様が変わることもしばしばですが、それを覆い隠すぐらいの豊富なドキュメントやRails文化でもあるScreen Castを使った自動生成、Ajax開発のデモがあります。

図1:SymfonyのWebサイト (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
Symfonyを彩る豊富な機能はAskeetという本家チュートリアルを追っていくことによって理解することができます。またCode Snippetプロジェクトによるユーザから提供された様々なソースコード資料が取り揃えられています。この連載でも次回はSymfonyを取り上げます。
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Zend Framework
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Zend社が開発を行っているWebアプリケーションフレームワークです。IBM社主導で、QEDWikiというインタラクティブなWikiの開発も行われています。Javaライクなフレームワークです。本稿執筆時(2007年5月現在)のバージョンは0.93 Betaですので、もうまもなくメジャーリリースになる形です。

図2:SZend FrameworkSymfonyのWebサイト (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
PHP開発者はオンラインドキュメントが豊富に揃っていることが重要ですが、Zend Frameworkはリリース当初から、日本語ドキュメントが豊富に揃っているうえ、PHPの開発元でもあるZend主導のフレームワークということあり、大変期待度が高いものです。
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CakePHP
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CakePHPはMITライセンスで開発されているオープンソースのフレームワークです。Ruby on Railsに触発されているとドキュメントにも公言されている通り、Webアプリケーション開発を加速させるための様々な取り組みがなされています。

図3:CakePHPのWebサイト (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
高速に開発をすることが、可能であるにもかかわらず柔軟性を失わないということがCakePHPの開発理念にもなっています。PHP 4とPHP 5の互換性を失わずに開発を行えるというのも利点の1つで、下位互換性を気にするようなアプリケーションの開発にも適しているといえます。手軽に使いはじめることができるというのも大きなメリットです。
実際、導入してから初期の設定がほとんど不要という意味での手軽さでは他のフレームワークの追随を許しません。
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著者プロフィール
株式会社オープンドリーム チーフトレーナー 三宅 泰裕
Western Institute of Technology at Taranaki卒業。 プログラムはVisual Basicからという意外と今時なプログラマで、現在は主に教育を担当する現役講師。趣味もプログラミングというから、随分重傷。PHPに出会い、Linux、そしてオープンソースに魅せられる。そして、Ajaxだ!と思った時にばたりとSymfonyに出会いアジャイルの虜に。Ruby on Railsを始め色々なWebアプリケーションフレームワークをつまみ食いしては、自社の開発案件や教育事業に活かしている。「技術を楽しめる教育の創造」をモットーに奮闘中。
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