それでは具体的な作業に入りましょう。先ほどの試験項番1-1を検査する手順1から3までは上記のコマンドの説明で書けそうです。しかし手順4のassertElemnetPresentコマンドの書き方は少し考える必要があります。それは「社員一覧の表(テーブル)をどのように特定するか」を調べる必要があるためです。
社員一覧の表(テーブル)はHTMLのtable要素で記述されていることが考えられるので、Webブラウザで社員一覧画面を表示させて「ソースの表示」をしてHTMLソースを確認してみます。すると社員一覧を表示しているtableがあり、そこにid属性があることがわかります。したがって、このid属性をElementLocatorとして使用することにします。
ElementLocatorの書式は「id=emptable」となります。
社員一覧画面「ソースの表示」
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
ここまでの手順1から4までをまとめると、試験項番1-1のテストケースは以下のようなtableをHTMLで記述することになります。
コマンド |
第一引数(ターゲット) |
第二引数(バリュー) |
open |
/MyMeibo/index.jsp |
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assertTitle |
社員一覧 |
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verifyTextPresent |
社員一覧 |
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verifyElementPresent |
id=emptable |
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表11:試験項番1-1テストケースのtableイメージ
上記のテーブルをHTMLで記述すると以下のようになります。項番1-1用のテストケースHTMLファイル01_EmpDisplay_Test_001.htmlの<body>内のダミー記述を削除し、このtableを記述してください。これで試験項番1-1のテストケースは完成です。
01_EmpDisplay_Test_001.html
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
他の項番についても、基本的なテストケース作成の流れは同様です。
- 手動での操作・確認手順を抽出する
- 各手順における動作にあったSeleniumコマンドを選定する
- 各コマンドで使用する文字列やElementLocatorを確認する
- HTMLのtableとしてテストケースを記述する
表12:Seleniumテストケース(HTML)作成の流れ
Seleniumの基本的なコマンドについてはリファレンスを作成しましたので、本連載のダウンロードページから取得して参考にしてください。
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