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いまさら聞けないRuby入門

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第1回:Rubyをはじめてみませんか?

著者:伊藤忠テクノソリューションズ  大場 光一郎

公開日:2007/11/7(水)

Rubyの実行環境

それでは実際にRubyのプログラミングを試してみましょう。まず使うための環境作りから説明します。

インストール

ではさっそくRubyをインストールして使ってみましょう。ここではWindowsにRubyを導入する手順を解説していきます。

Windows向けのRuby実行環境はいくつかの選択肢があるため、いったい何をインストールしてよいのか迷ってしまいがちです。筆者は「One-Click Ruby Installer for Windows」をお勧めします。これは現在のところ英語版しかありませんが、Windows環境向けに標準以外にも便利なライブラリパッケージを追加しています。メッセージこそ英語ですが、ウィザード形式の便利なインストーラが付属しているディストリビューションで、日本語Windowsでの動作も問題ありません。

One-Click Ruby Installerのサイト
http://rubyinstaller.rubyforge.org/wiki/wiki.pl
One Click Installerのダウンロード
http://rubyforge.org/frs/?group_id=167

上記のWebサイトから2007年9月での最新安定板である「ruby186-25.exe」をダウンロードして実行してみましょう。すると次のようなインストーラが起動します。案内にしたがってインストールしてください。

インストーラの画面
図1:インストーラの画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

必要なファイルがコピーされ、環境変数PATHにRubyのフォルダが追加されるはずです。

Rubyプログラムの実行

正常にインストールできたか確認してみましょう。コマンドプロンプトを起動して下記のコマンドを入力します。

ruby -v

次のようにRubyのバージョンが表示されればインストール成功です。

> ruby -v
ruby 1.8.6 (2007-03-13 patchlevel 0) [i386-mswin32]

ドキュメント

実際にRubyプログラミングをはじめる前にオンラインで読めるドキュメントを紹介します。


このほかにもHTML化したリファレンスマニュアルもあるのでダウンロードして手元に置いておくとオフラインやネットワークが遅い時に参照できて便利です。

HTML形式のリファレンスマニュアル
ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/doc/ruby-man-ja-html-20051029.zip


まとめ

今回でRubyを使う準備が整いました。次回では実際にRubyプログラムを書いて実行してみますのでお楽しみに。


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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 大場 光一郎
著者プロフィール
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  大場 光一郎
社内のRuby推進に従事。個人的にBookScopeの開発に協力する傍ら、オープンソースへの活動としてMeadowプロジェクトに参加したり、JRubyの開発に協力したりしている。最近、Java Expert #02へJRubyの記事を書いた。

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http://www.meadowy.org/meadow/
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暮らしの業
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