現場の実例から学ぶプログラミング言語選択の決定打!
一般的にこのプログラミング言語は○○に向いているから、○○の特徴があるからという解説は非常に多い。
そこで本連載では視点を変え、実際の現場から見たプログラミング言語の選択基準を紹介していく。実際の事例をもとに、プログラミング言語の選択指標を探っていくのである。
実際にはソフトウェア開発の現場によって、状況や環境などさまざまな要因が変化するため、まったく同じケースというものは存在しないことは確かだ。しかし細かな選択基準は、ほかのソフトウェア開発にも活用できるだろう。
例えば、Webアプリケーション開発を行う際に、2つのプログラミング言語の選択肢があり、言語の特徴などは一長一短である。その場合に、もし同じようなWebアプリケーション開発の事例が存在していれば、1つの決定打となるのではないだろうか。安定稼働していれば同じシステム構成で開発を進めていくことで、同じように安定稼働することは想像にかたくない。
数あるものの中で、そのプログラミング言語選択したのには、明確な基準となる「決定打」が存在したことは言うまでもない。そのプログラミング言語を選択した「決定打」を明らかにすることによって、今後のソフトウェア開発におけるプログラミング言語の選択の指標とできると考えている。
「現場から見たプログラミング言語」今回のテーマはここにある。
図3:本連載の目的
この現場における選択基準を明らかにしていくことで、逆にそのプログラミング言語の特徴が見えてくる。
なぜJavaなのか、なぜCなのか、なぜPHPなのか。本連載の事例を通して、一般的には語られない、現場のノウハウがつまったプログラミング言語の素顔を明らかにしていこう。
本連載の第2回ではJurabi CTOの岡 俊行氏にC++の選択基準について解説がある。
第2回目はC++をテーマとして2007年11月8日に公開予定である。楽しみにして欲しい。