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徹底比較!! Eclipse & NetBeans 5
徹底比較!! Eclipse & NetBeans 5

第4回:プロジェクト構築の機能比較
著者:ビーブレイクシステムズ  山下 広人   2006/4/6
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プロジェクトの作成

   それではNetBeans 5.0とEclipseでプロジェクトを作成しましょう。プロジェクトはIDEのウィザードを使って作成します。作成手順は表2のようになります。
手順 NetBeans Eclipse
1 メニューから「File → New Project」を選択します メニューから「ファイル → 新規 → プロジェクト」を選択します
2 「Categories」の「Web」を選択後、「Projects」から「Web Application」を選択して「Next」ボタンを押す 表示された新規プロジェクト画面で、「Web」の「Dynamic Web Project」を選択して、「次へ」ボタンを押す
3 「Project Name」と「Source Structure」を図 2のように設定し、「Next」ボタンを押す 「Project Name」に任意の名称を入力して「次へ」を押す(ここでは「HelloWorld」とします)
4 最後にフレームワークを設定しますが、今回は利用しないのでそのまま「Finish」ボタンを押す Docletは使用しないので、そのまま「次へ」ボタンを押す
5 - 標準設定を利用するので、そのまま「終了」ボタンを押す

表2:プロジェクト作成手順一覧

プロジェクト情報設定画面
図2:プロジェクト情報設定画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   図3はNetBeans 5.0でプロジェクトを作成した結果、図4はEclipseでプロジェクトを作成した結果です。

NetBeans 5.0プロジェクト作成後
図3:NetBeans 5.0プロジェクト作成後

Eclipseプロジェクト作成後
図4:Eclipseプロジェクト作成後

   図3のNetBeans 5.0では、「index.jsp」が自動で作成されていることがわかります。「index.jsp」を利用しないようなプロジェクトの場合では、必要ありません。また「web.xml」は、NetBeans 5.0とEclipseともに自動で作成されています。

   今回はフレームワークを使用しないため差分はそれほど見当たりませんが、フレームワークを使用するのであれば、NetBeans 5.0はウィザードで指定するだけですので、非常に簡単に組み込めます。フレームワークを使用する場合ではNetBeans 5.0の方が使い勝手がよいでしょう。

   ウィザードを利用して作成されたプロジェクトを比較した結果をまとめたものを表3に示します。

  NetBeans Eclipse
ウィザード
フレームワークの組み込み ×
サーバ選択
JSPの自動作成 ×

表3:プロジェクト作成機能比較一覧

   次にフレームワークを使用する場合について簡単に説明します。NetBeans 5.0で標準的にインストールできるフレームワークは表4の通りです。

  バージョン
Struts 1.2.7
JSF(JavaServer Faces) 1.1

表4:使用可能フレームワーク一覧

   フレームワークはプロジェクトの新規作成時に組み込まなくても、プロジェクト作成後にプロジェクトのプロパティから追加することができます。

   フレームワークを組み込んでプロジェクトを作成すると、フレームワークのライブラリにパスが通った状態で作成されます。また、必要なXMLファイル(Strutsでは「struts-config.xml」、JSFでは「faces-config.xml」など)を作成します。「web.xml」についてもマッピングが行われた状態で作成されますので、すぐに動作テストを行うことができます。

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ビーブレイクシステムズ 山下 広人
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  山下 広人
オブジェクト指向技術コンサルタント。前職ではミッションクリティカルなシステム開発に従事。システム寄りな知識だけではなく、業務関連の知識を身に付けるべく会計・簿記を学び、その知識をいかすために会計システム構築ノウハウのあるビーブレイクシステムズに転職し、現在に至る。


INDEX
第4回:プロジェクト構築の機能比較
  はじめに
プロジェクトの作成
  データベース接続
  クラス作成