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Eclipseで使えるテストツール
第4回:PMDによるコード解析
著者:
坂田祐司(SAKATA, Yuji)
2006/4/10
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「詳細を見る」を選択すると、図4に示す違反の詳細表示画面が表示されます。解説(Description)に違反の解説が、例(Example)に、この違反を生じる典型的なコードが表示されます。これらを理解し、この違反をどのように修正すべきかを検討し、修正してください。
図4:違反の詳細表示画面
レビュー実施済みマークをつける
「レビュー実施済みマークをつける」を選択すると、図5に示すようにレビューが実施されたことを示すコメントが自動的にソースコードに挿入されます。この機能は、PMDが指摘した違反を検討し、適切にコードの修正を行った場合に利用してください。
図5:レビュー実施済のコメントが挿入されたコード
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
違反とみなさない
「違反とみなさない」を選択すると、この違反の行が違反概略ビューから削除されます。レビューによって、PMDの指摘した違反を違反と見なす必要がないと判断した場合に消去してください。
本来そのような違反はルールの設定において、消去されているはずですが、状況によって違反とするか違反としないかが変わるようなルールがある場合は、チェックルールとしては残しておき、レビューの際に違反でないと判断できる場合は、この機能を用いて消去することになるでしょう。
修正する
「修正する」が選択可能な場合、簡単にコードを修正できる支援機能をPMDが行うと思われますが、現時点では、この「修正する」が使用可能な違反は存在しないようです。今後のPMDに期待しましょう。
次に違反概観ビューを紹介します。図6でわかるとおり、パッケージごと、ファイル(つまり大まかに言えばクラスやインタフェース単位)での、チェックルール違反の数(#Violations)、行数あたりの違反の数(#Violations/LOC)、メソッド数あたりの違反の数(#Violations/Method)、プロジェクト名(Project)が表示されます。適切な粒度での大まかな品質を知りたい場合に用いてください。
図6:違反概観ビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
まとめ
コード解析ツールとは、ソースやクラスファイルを構造的に解析し、一般的に知られている問題がコードに存在していないかをチェックするツールです。その中でPMDは、潜在的なバグから、コーディング規約まで幅広い問題を指摘できるという特徴を持つ有用なツールです。PMDを利用することにより、品質の良いコードを完成できるようになるでしょう。
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著者プロフィール
坂田祐司(SAKATA, Yuji)
SI企業の研究所においてソフトウェア工学の研究に従事。試験やプログラムの解析技術に興味を持ち活動中。
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