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Eclipse RCP
Eclipseで実現するリッチクライアントの世界

第4回:アプリケーションの配布
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/10/4
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Eclipse 3.1での変更点

   本連載では日本語化もされているEclipse 3.0で説明してきましたが、最新版のEclipse 3.1ではEclipse RCP向けの便利な機能が追加されていますので、ここでいくつか紹介します。
Visual Editor

   EclipseのサブプロジェクトであるVisual Editor(VE)ではバージョン1.1からEclipse RCP用のビューの作成をサポートしています。VEを利用すると、ビューがGUIエディタ上で開発できるようになりますので、効率的に画面が作成できます。

   VEをインストール後、プラグイン・プロジェクトを作成し、「File → New → Other」を選択。その後ツリーから「Java → Visual Class」を選択します。

   Java Classの設定画面がでてきたら、Styleで「RCP → View」を選択し、パッケージ、クラス名を入力して「Finish」をクリックします。

Visual Classの生成
図7:Visual Classの生成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   GUIエディタ上に作成したビューが表示されますので、パレットからドラッグ&ドロップでビューを作成することができます。

ビューの生成
図8:ビューの生成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


PDE(Plugin Development Environment)

   ここで紹介するPDEの詳細、およびその他の機能はヘルプの「PDE What’s New for 3.1」を参照してください。

   Eclipse 3.1からEclipse RCP用のテンプレートが追加されました。ここでは、提供されているテンプレートからEclipse RCPのアプリケーションを作成してみましょう。

   「File → New → Project…」から「Plug-in Project」を選択し、「Project name」に"MailTemplate"と入力して、「Next」をクリックすると、以下のような画面が表示されますので「Rich Client Application」で"Yes"を選択し、「Next」をクリックします。

プラグイン・プロジェクト
図9:プラグイン・プロジェクト
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   次にテンプレートの選択画面が表示されますので、一覧から「RCP Mail Template」を選択して「Finish」をクリックすると、プロジェクトが作成され、「plugin.xml」が開いた状態になりますので「Overview」タブを選択し、"Launch an Eclipse application"をクリックします。

   Eclipse RCPアプリケーションが起動し、以下のように表示されれば成功です。

RCP Mail Tamplete
図10:RCP Mail Tamplete
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   次にこちらもEclipse 3.1からの新機能「Product Configuration」を利用して、Eclipse RCPのアプリケーションを製品としてまとめてみましょう。

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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第4回:アプリケーションの配布
  はじめに
  作成したEclipse RCPのアプリケーションを配布する
Eclipse 3.1での変更点
  Product Configuration