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オープンソース帳票システム
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第3回:見積書の作成
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/3/18
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(4)パラメータ

   パラメータはJavaから任意の値を渡す場合に使用する形式で、"$P{パラメータ名}"で表現されます。今回の例では顧客名の部分に使用しています。パラメータを使用する際には、パラメータアイコンを選択し、「Parameters」タブを選択します。「新規」を選択して、図5のように入力するとCLIENT_NAMEというパラメータが利用可能になります。また、パラメータの指定が無かった場合のデフォルト表示用に「Default value expression」に"NO INPUT"と定義しておきます。
パラメータの設定
図5:パラメータの設定


   これらのフィールドを使用する際には、フィールドアイコンを選択して配置し、図6のように「Textfield expression」に"$P{パラメータ名}"と定義を行います。また、図6を見るとわかるように、「Textfield expression」では"御中"という文字列の連結を行っています。このように「Texfield expression」では任意のJavaプログラムを記述することができます。

フィールドの定義
図6:フィールドの定義



(5)変数

   ここでいう変数とは、iReport内部で使用される値で、"$V{変数名}"で表現されます。デフォルトでページ番号やカラム番号といった変数が定義されています。変数を使用する際には、パラメータアイコンを選択し、「Variables」タブを選択します。「新規」を選択して、図7のように入力するとSUBTOTALというパラメータが利用可能になります(注3)。

注3:以下の例ではレポート内に存在する$F{count}と$F{price}を計算して、商品ごとの小計を計算しています。
変数の定義
図7:変数の定義
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)



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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


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第3回:見積書の作成
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(4)パラメータ
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