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「Rubyの真髄」を探究する

連載一気読みでRubyの開発を知りつくす!

2007/9/26
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Rubyのパパ登場!

   Think IT編集部が日本を代表するオープンソースプログラマまつもとゆきひろ氏に直撃取材を敢行!まつもと氏から、これからRubyをはじめようとしている読者の方々への生メッセージをいただいている。
Rubyのパパ「まつもとゆきひろ」からのメッセージ Rubyのパパ「まつもとゆきひろ」からのメッセージ
楽をする為ならどんな苦労も厭わない!
話者:まつもとゆきひろ
シンクイット — Rubyを開発するにあたってのコンセプトはどのようなものだったのでしょうか
まつもと氏:コンセプトは「私が楽をできる」というものです。といっても言語の開発者としてではなく「Rubyのユーザたる私が楽をできる」ことを目指しています。もっといえば「Rubyのユーザとしての私が楽をできるならば、言語開発者である私はどんな苦労も厭わない」というポリシー、コンセプトで作っています。

   最近は私のほかにもRubyの処理系を作ってくださる方がでてきたのですが、コンセプトのせいで皆が「なんでこんな苦労を……」と泣いています(笑)


シンクイット — Rubyを一言でいうと
まつもと氏:一言ですか……、「うちの子の1人」とかそんな感じですね。「子供」っぽいですね。責任もたないといけないような気がするし、「あの子は独り立ちしましたから」といえずに「しょうがないな、なにかしてやらなきゃ」と常に思っています。


まつもと ゆきひろ氏がRuby特集を語る! まつもと ゆきひろ氏がRuby特集を語る!
第1回:Rubyのさらなる可能性
著者:まつもとゆきひろ
まつもと氏のコメント

   JRubyは私の開発しているもの(JRubyと対比する場合にはC RubyとかMatzRubyとか呼びます)とは完全に独立したRuby言語のJavaによる実装です。完成度は相当高く、Rubyの使いやすさと Javaの機能を同時に利用できるツールとして注目されています。

まつもと氏のコメント

   リッチクライアントの実装にフロントエンドとしてOpenLaszloを、バックエンドにRuby on Railsを使う試みです。WebアプリケーションのUIには限界があり、Ajaxなどいろいろな技術が登場しています。OpenLaszloも今後期待の技術です。



最新Ruby on Rails開発ツール

   CodeGearが9月18日に発表したRuby統合開発環境「3rdRail」とはどのようなものなのか、CodeGear デベロッパーリレーションズ担当副社と製品開発担当者に直撃取材を行ったインタビュー記事がこれだ。

CodeGearが語るRuby IDEの姿 CodeGearが語るRuby IDEの姿
次世代の開発言語が織りなすCodeGearのIDEの将来像
話者:CodeGear  デビッド・インターシモーネ、シェルビー・サンダース
シンクイット — RubyのIDEをリリースする理由はどこにあったのでしょうか
インターシモーネ氏:回アナウンスしたRuby向けの開発環境「3rdRail」は、RubyとRuby on Railsというフレームワークをサポートした開発環境です。私たちCodeGearの提供するRubyの開発環境は、1つの開発環境内で、Rubyと Ruby on Railsの両方を利用できるようになっています。


サンダース氏:IDEの開発はどれも大変で、それはRubyだけに限ったことではありません。でも、その中でRubyはダイナミック言語であり、いわゆるメタプログラミングが使われていることが、より難しくしているポイントだと思います。Rubyを使って仕事をすることは興味深く、またチャレンジでもあると私たちは考えています。


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