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徹底比較!!クラスタソフトウェア
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第8回:Windows Serverにおけるクラスタソフトウェアの進化

著者:マイクロソフト  奥主 洋   2006/1/11
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はじめに

   「Wolfpack」このコードネームをご存知でしょうか。これは第二次世界大戦のドイツの通商破壊戦におけるUボートを利用した戦術の名前であり、「群狼戦術」と訳されるこの名前をマイクロソフトはWindows NTのクラスタソフトウェアのコードネームに選択したのです。

   この戦術自身は3隻から8隻くらいの潜水艦群で商船を発見して追い込み、撃沈するという点が骨子だったわけですが、マイクロソフトのクラスタソフトウェアはWindows NT 4.0の頃には2台構成のクラスタであり、かなり大胆なネーミングだったと思います。

   本記事ではWindowsサーバにおけるクラスタソフトウェアがどのように進化したかを、現在のテクノロジーにおけるクラスタソフトウェアの全体像を把握できるように留意しつつ、各機能の概要を紹介することでご説明します。


マイクロソフトのクラスタリングテクノロジー

   Windows 2000は以前の製品と比べて全体的な稼働時間の向上、システム障害の削減およびリソースやコンピュータの追加によるパフォーマンス向上といういくつかのポイントにおいて画期的な進歩であるとの評価を多くいただいています。

   最新サーバ用OSであるWindows Server 2003は既存の機能を強化し、新しいオプションを提供することでWindowsの可用性、信頼性およびスケーラビリティをさらに高めています。

   ここで2つのOSについて紹介しましたが、Windows 2000とWindows Server 2003において、マイクロソフトは次の3分野のクラスタリング戦略を用意しています。

  1. サーバクラスタ(MSCS)
  2. ネットワーク負荷分散(NLB)
  3. SQL Serverに特化したクラスタリングテクノロジー

表1:マイクロソフトの3分野のクラスタリング戦略

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マイクロソフト株式会社 奥主 洋
著者プロフィール
マイクロソフト株式会社  奥主 洋
AS/400プログラマーからスタートし、OS/2・Windows環境でのデータ連携やワークフローシステムの構築、パッケージ開発を経験。マイクロソフトに入社してからアプリ系のコンサルタント、その後主に金融顧客向けの製品サポート顧客担当(TAM)を経て、2005年1月からエバンジェリストとして活動中。


INDEX
第8回:Windows Serverにおけるクラスタソフトウェアの進化
はじめに
  サーバクラスタ(MSCS)
  ネットワーク負荷分散(NLB)
  SQL Serverに特化したクラスタリングテクノロジー