コンクリートファイブジャパン、オープンソースCMS「concrete5」のエンタープライズ向け有償機能を提供開始

2014年8月13日(水)

コンクリートファイブジャパンは8月11日、PortlandLabs社と連携し、オープンソースCMS「concrete5(コンクリートファイブ)」を拡張するエンタープライズ向け有償機能の日本語翻訳版、および日本語での導入・運用サポートの提供を開始すると発表した。

オープンソースCMS「concrete5」のエンタープライズ向け有償機能ラインナップは、これまで提供されていたワークフロー機能、多言語サイト運用支援機能の2つに加え、静的HTML出力機能、統合デジタルアセット管理機能(CDAM)を追加。また、価格体系を見直し、より導入しやすい価格に変更した。

・静的HTML出力(HTML Exporter)
動的CMSであるconcrete5に、WebページをHTMLファイルとして出力する機能を提供し、よりセキュアで多数のアクセスに耐える運用を可能にする。concrete5の直感的な操作方法や自由度、素早い更新はそのままに、動的CMSでは導入が難しかったWebサイトへもconcrete5の導入が可能となる。また、CDNとの連携や、緊急時に静的ファイルから一時的に表示を復旧するディザスタリカバリの用途などにも使用できる。

・統合デジタルアセット管理(Centralized Digital Asset Management/CDAM)
印刷データ、モバイルアプリ、外部サイトに渡るデータをconcrete5のインターフェース内で集中的に管理できる機能を提供する。製品カタログデータの一元管理や、大規模なニュースサイトにて複数の外部サイトに記事を配信するなど、企業のコンテンツマーケティングを強力にバックアップする。

・多段階ワークフロー(Multi-Step Content Workflow)
concrete5には、コンテンツの編集内容に対して承認または却下のステップを挟む一段階のワークフロー機能が標準搭載されている。本機能はこれを拡張し、多段階・複数経路の詳細な承認フローを実現。より大規模な組織での複雑なワークフローの運用を可能にする。

・多言語サイト運用支援(Internationalization)
concrete5は標準で多言語での運用に対応しており、無償のアドオンを利用することで多言語サイトを簡単に構築できるが、本機能ではさらにコンテンツやサイトのユーザーインターフェースの翻訳作業を支援する機能を提供する。これにより複数言語の翻訳作業を、サイト内で一元管理することが可能になる。また、多段階ワークフロー機能と組み合わせることで、翻訳作業をコンテンツ作成のワークフローに組み込むこともできる。

これらのエンタープライズ向け有償機能は、1つのconcrete5サイトごとのライセンス契約となり、初期費用以外の固定費用は発生しない。導入時のサポート、インストール作業の代行、機能カスタマイズ、トレーニング、運用開始後の日本語サポートは有償オプションとしての提供になる。


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