Antタスクサンプル
Antで使用するビルドファイルのbuild.xmlに、テストケースのコンパイルを行うタスクを定義します(リスト6)。
次に単体テストの実施を行うタスクを定義します(リスト7)。最後に単体テストを行った後のテスト結果レポートの生成タスクを定義します(リスト8)。
このように上記3つのタスクを定義することで、Antを実行すると全テストクラスのコンパイルから実行、さらにはテストケースがいくつ成功して、いくつ失敗したかなどテスト結果表示までを自動化することができるのです。
Antタスクには、まだまだ便利なタスクが用意されています。例えば、データベースからデータをエクスポートすることもできます(リスト9)。このタスクを実行した場合は、データベースのデータがXMLファイルとして出力されます。
出力されたXMLファイルを加工すれば、事前準備として用意するテストデータ作成の手間が大分減るでしょう。
このように、Antは大変便利なタスクがたくさん用意されていますので、ぜひ活用してください。
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最後に
本連載ではDBUnitの特徴について紹介し、Antタスクによる単体テストの自動化までを解説してきました。
DBUnitは決して敷居の高いツールではなく、JUnitと同様に簡単で便利なそれでいてとても強力なテストツールです。
読者の皆さんが参画されているプロジェクトで、まだDBUnitを使用していないようでしたら、これを機にDAO層の単体テストでDBUnitの利用を考えてみてはいかがでしょうか。本連載がそのお力添えになれたのなら、とても嬉しく思います。