【伝わる!モデリング】
Google Androidで携帯アプリ設計
第2回:マインドマップを使って頭の中を整理する
著者:株式会社豆蔵 藤田 泰介
公開日:2008/04/10(木)
マインドマップで仕様を整理する!
「第1回:UMLとマインドマップ」でも説明しましたが、マインドマップは真ん中にテーマを置き、そこからツリー状に関連するキーワードを書いていきます。
仕様を整理する場合、まずアプリケーション名をテーマに置きます。そこから画面名を追加し、画面名の横に必要な機能をぶら下げていきます。説明だけではわかりにくいので図2を見てください。図2は筆者がMame Talk開発中に描いた実際のマインドマップです。実際の開発で使用したものなので項目が少し多いですが、さきほど図1で挙げた機能を基本としています。
図2について少し補足説明をしましょう。まずテーマの左側に「TODO」、右側に画面とその実装に分かれています。このように「TODO」を分けることで実装済みの機能と未実装の機能が一目でわかるようになっています。次に右側が2つの分類「Activity」と「Dialog」に分かれています。「Activity」「Dialog」とはAndroidで使用できる画面の種類で通常画面にActivityを使い、ユーザ対話用のポップアップ画面に「Dialog」を使います(厳密にはActivityとDialogは画面の種類ではなく、画面のイベント実装を定義するクラスです)。
このようにマインドマップで仕様を整理することで、実装するべき機能が非常に明確になりその後の開発効率が大幅にアップしました。その他にもボタンやメニューを洗い出したことでUIデザインの統一に役に立ちました。
図2の内容を文章や表で書くことを想像してみてください。文章や表を使って後々読みやすいものを作るのは、相当苦労するのではないでしょうか。
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
マインドマップにはいろんな用途がある!
マインドマップが仕様の整理に使えることを意外に思われた方もおられると思いますが、マインドマップは非常に使用用途が広くさまざまなものに使えます。
Mame Talkの開発では仕様の整理以外にも文章の整理にも使いました。大量の文章もマインドマップで整理すれば見通しが良くなり理解しやすくなります。次のページで実際にどのように使用したのか見てみましょう。。 次のページ