— しかし、どのようにライセンスに違反しているかを検出するのですか
Levin氏:ライセンスを検出するにあたり、2つ重要な仕組みがあります。1つはアナライザと呼ばれるコードを検出する仕組みです。もう1つはオープンソースのライセンス情報を格納しているナレッジベースになります。このナレッジベースにある情報と開発したソースコードを比較して検出するのです。
— ソースコードの記述には個人差があると思いますが、どの程度まで検出できるのでしょうか
Levin氏:「protexIP」では、単純にソースコードを読み込んで比較しているわけではありません。コードプリントテクノロジーによって、非常に高い精度で検出できます。このコードプリントテクノロジーは、指紋の認証技術に似ています。例えるなら、ナレッジベースの指紋(ライセンス情報)と、ソースコードの指紋とを比較するというイメージです。
また、ソースコードには必ず特長があり、この指紋にあたる部分はソースコードの特性です。「protexIP」は、ソースコードの特長を捉えてライセンス情報を検出するので、短い時間でソースコードの検証ができます。なおソースコードの特性のデータは、ソースコードの量によらず同じ大きさなので、ソースコードの量が増えても検証の時間はあまり変わりません。
— protexIPの導入事例などはありますか
Levin氏:protexIPの使用にはかなり厳しい機密保持契約があり、詳しい事例や使用目的などについては公表できないのですが、ワールドワイドでは300件ほどの導入事例があります。その中には日本の企業もいくつかあります。また顧客の種類は多様で、大企業もあれば、財団法人、また企業の1部門で使用している場合もあります。
顧客の数は年率380%を記録しており、ワールドワイドのユーザ数は25,000ほどあります。1年半前は100未満でした。また会社の規模も大きくなっており、パートナー企業の数も増えています。
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