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Black Duck Software Special Interview 複雑なライセンス問題を解決に導く
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— 今後はどのように事業を展開していくのですか

Levin氏:まだまだアメリカにもポテンシャルがあり、今後2、3年の間は伸び続けると考えています。しかしソフトウェアの開発はワールドワイドで行われているため、必要としている顧客がいるのであれば、その市場に積極的に参入していくつもりです。

また新しい市場に関してはパートナーを通じて行っていきます。やはりその国独自の文化や習慣、考え方があるため、それに即した形でサービスを提供していきたいからです。


— 日本の市場について、どのように捉えていますか


Levin氏 Levin氏:私たちにとって、日本の市場は世界で2番目に大きい市場だと考えています。日本は顧客数において2番目に多く、他の部分でも日本は高い位置にあります。現在は組み込みソフトウェアの分野が多いですね。

なぜ日本は2番目かというと、日本はアメリカのソフトウェア開発手法を多く取り入れており、オープンソースソフトウェアの使用年数も長いため、初期段階からアメリカと日本の共通の問題に対応できるように「protexIP」を設計しました。

今後は日本で組み込み分野以外の企業へシェアを増やしていきたいです。まずは大企業や政府関連、そして中小企業という形で進出していくことを考えています。


— ライバルはどこでしょうか


Levin氏 Levin氏:競合となる会社は存在しないと考えています。それは「protexIP」がライフサイクルソリューションであり、ソフトウェア開発におけるすべてをカバーしており、ソフトウェアの設計からテストまでの問題を解決するソリューションだからです。ソフトウェアというよりプラットフォームと表現した方がわかりやすいと思います。

導入の際に当社のサービスと比べられるのは、ホームグラウンドソリューションと呼ばれる自社で独自に作ったソリューションです。また、オープンソースのユーティリティとの兼ね合いもありますが、どちらかというと媒体の違いという認識です。


— 今後の目標ついて

Levin氏:ソフトウェア開発においては、様々な要件があり、その要件を満たすライセンスを提供することが目標です。要件を管理するという意味では、「protexIP」は役に立ちます。安心してソフトウェア開発を行うことができれば、ソフトウェア産業はさらに発展していくでしょう。


— ありがとうございました


Black Duck Software  CEO Douglas A.Levin

Black Duck Software  CEO   
Douglas A.Levin(ダグラス・ア・レビン)

1987年から1995年にかけてマイクロソフト社の様々な幹部役職を歴任。1995年から1999年には、CMGI Direct、IBM/Lotus Development Corporationなどの企業で取締役やコンサルタントとして働く。それ以降、Black Duck Software,Inc.設立までに、MessageMachinesとX-Collaboration Software CorporationのCEOを勤める。現在Black Duck Software,Incの社長兼CEOとして、精力的に活動中。


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