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アジャイル開発、アジャイルプロセスの導入にあたって
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これまでの説明からアジャイル開発、アジャイルプロセスが特殊なものではなく、システム開発のプロセスを考え直す機会となったのではないでしょうか。特に、導入のポイントについては、従来のシステム開発を進める上でも考えなければならないことではないでしょうか。
アジャイル開発、アジャイルプロセスは、1人の担当開発者が導入するものではありません。プロジェクトとして、また組織としてそのプロジェクトに導入しなければ成功しません。
適したシステム開発にアジャイル開発、アジャイルプロセスを導入した場合は、事例からもわかるように大きな効果が期待できます。このため、アジャイル開発の経験者にそのプロジェクトに参画してもらい、できる人材を早期に育成しておくことが必要となります。
また、やみくもにすべてのプラクティスを採用するのではなく、無理なく実施できるプラクティスから導入していく必要があります。すなわち、アジャイル開発はステップアップしていくことが大切ですし、プロジェクトマネジメントやソフトウェアプロセスなどについての知識や経験もある方が良いといえます。
ここまで説明すると大変なことのように思われますが、図3に示すように、パイロットプロジェクトでまずはアジャイル開発、アジャイルプロセスを経験することが重要です。その経験によって、次のアジャイル開発、アジャイルプロセスをよりうまく行うように進めましょう。

図3:アジャイル開発のすすめ
最後に、恐れず、侮らず、今こそアジャイル開発を実践されることをお薦めします。
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著者プロフィール
日本コンピューター・システム株式会社 新保 康夫(しんぼ やすを)
本部企画室 コンサルタント、ITコーディネータ/ITCインストラクタ、システム監査技術者。
1975年 日本コンピューター・システムに入社。システム開発に従事し、プロジェクトマネージャを経て現在、コンサルタント業務に従事する。コンポーネントベース開発やアジャイル開発にも関与する。 「ソフトウェアプロセスレベルを向上させるCMMI活用術〜ソフトウェア開発の品格」をThinkITにて掲載。
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有限会社アッズーリ 濱 勝巳(はま かつみ)
(有)アッズーリ 取締役社長。メーカ系ソフトウェア会社でファームウェアのプログラマを経て、フリーのエンジニアとして独立し、1999年に有限会社アッズーリを設立。オブジェクト指向、アジャイルプロセスを利用したエンタープライズアプリケーションを開発に従事し、現在は経営やプロジェクトマネジメントの視点でアジャイルプロセスを見つめ、情報システムベンダのあるべき姿を追求している。2003年よりアジャイルプロセス協議会副会長。
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