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第2回:日本版SOX法と企業におけるLAN検疫

著者:NTTデータ先端技術  大西 壮輝   2006/12/18
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How〜どのように遵守するのか

   最後に「どのようにして日本版SOX法を遵守するのか」や「内部統制を強化するのか」という点について簡単に触れておきたい。なお詳細については次のSOX法関連記事を参照してほしい。
日本版SOX法への取り組み方:
http://www.thinkit.co.jp/free/article/0606/9/1/
日本版SOX法に向けたIT内部統制:
http://www.thinkit.co.jp/free/article/0606/11/1/
SOX法チャンネル:
http://www.thinkit.co.jp/channel/sox.html

   「HOW」を理解する上で、冒頭で会計の話ばかりではないと述べた。実施基準案ではITの利用ということが明記されており、簡単に言うとITを利用して内部統制を強化することが重要である。

   この「ITへの対応」という項目は、米国の内部統制フレームワークとして知られている「COSOフレームワーク」に対応する形で日本版SOX法に追加されたものの1つである。この「ITへの対応」とはITを利用して効率的に監査/管理を行っていくということを示している。

ITの役割イメージ
図4:ITの役割イメージ

   現在この実施基準が公表され、リスク分析や文書管理、そして内部統制の基準が記載されている。主な項目としては以下のとおりだ。

内部統制の内訳
図5:内部統制の内訳
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


次回は

   次回は、日本SOX法の概要とITの関係性を踏まえ、LAN検疫をどのように実践していくかを解説する。
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NTTデータ先端技術株式会社 大西 壮輝
著者プロフィール
NTTデータ先端技術株式会社
EA事業本部 NOSiDEビジネスユニット  大西 壮輝

京都大学大学院情報学修了後、NTTデータに入社。基盤開発フレームワーク作成を経験。現在ではNTTデータ先端技術に出向し、パッケージ(NOSiDE Inventory SubSystem)のプロダクトマネージャーとして従事。特にセキュリティのコンサルティングやIT資産管理、LAN検疫/VPN検疫などに注力。チーフコンサルタント。


INDEX
第2回:日本版SOX法と企業におけるLAN検疫
  日本版SOX法を意識したLAN検疫の実践
  When〜2008年度4月期
How〜どのように遵守するのか