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| DNSは各回線の内側に設置 | ||||||||||
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次に、アドレス解決を行うDNSについて説明します。DNSの設置は図1のようにします。 ![]() 図1:ネットワークにおけるDNSの設置例 このケースでは、回線A側のDNSは回線AのIPアドレスを返し、回線B側のDNSは回線BのIPアドレスを返す構成となっています。このような構成にしておくことで、どちらかの回線が切断された場合には、そちら側の回線のDNSにアクセスできなくなるので、自動的に接続を続けている側の回線から利用できるようになります。 この方式を行うにあたって注意すべき点は、DNSのTTL(注1)の値を短く設定しておくことです。こうすることで、回線が切れた時にすぐに正常な回線の側でアドレス解決が行われ、切り替えが自動的に行われます。
※注1:
TTL(Time To Live)はリソースの生存時間を表す指標です。DNSにおけるTTLは、アドレス解決を行った結果をどれくらいキャッシュするのかを秒数であらわしています。
インターネットでもっとも使用されているDNSサーバであるBindでは、デフォルトでTTLの値が86,400秒、つまり24時間に設定されています。一度DNSにアクセスして名前引きが行われた後は24時間経過しないと、DNSで名前引きが行われなくなります。 通常、高可用性を確保する場合は監視系を導入し、異常が検知された場合に自動切り替えを行うことでサービスを継続させますが、本方式では監視系を導入せず、回線が切れたという現象を利用して自律的に切り替えを行っています。このため回線に異常がないかどうかを、常に心配する必要がありません。 |
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| グローバルにはプロキシサーバを設置 | ||||||||||
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グローバルエリアにWebサーバを複数並べるのは、あまり賢い方法ではありません。グローバルIPアドレスには限りがあるのですから、有効に活用するようにしましょう。 例えば1回線で8つのIPを取得したとします。この場合、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレス、ルータ/DNSで3つのIP使用するため、それ以外の用途では残りの5つのIPが利用できることになります。 これらすべてにWebサーバを設置したとしても、最大で5台のWebサーバしか構築できません。さらにサーバの台数を増やしたい場合には、新たに固定IPを増やす必要があります。これではコスト負担が大きくなりますし、自由にスケールアウトできません。 そこで、グローバルIPを持つサーバはプロキシサーバとして使用し、Webサーバはローカルのネットワーク側に構築するようにします。このようにすることで、Webサーバを簡単に増減できるようになるのです。 プロキシサーバの構築はApacheとそのモジュールであるmod_proxy_balancerで簡単に行うことができます。mod_proxy_balancerでは、ローカルのWebサーバに異常が発生した場合に、自動的に振り分けを行わないよう設定できるため、同時に高可用性の確保も行うことができます。 |
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