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RFPに記載すべきこと
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一般的に企画や計画を相手に伝えるためには、5W2H(通常いわれる5W1HにHow Muchを加えたもの)の要素が重要になります。これはRFPの作成においても、まったく同じです。では、それぞれについて見ていきます。
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システム開発の目的と狙い(Why)
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目的と狙いは企画や計画で一番重要な部分です。「どのような背景から」システムを開発して「何を達成しようとしているのか」という目的や、システム開発の完了後に「どのような効果を期待しているのか」という狙いを明らかにしなければなりません。
この部分が抜け落ちると、なんとなくシステムは完成したけれど、思った通りの効果が得られなかったということになりかねません。
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システムによってどのような業務にするのか(What)
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よく、システム仕様だけを提示するようなRFPを見かけますが、システム化というのはあくまで手段に過ぎません。重要なのは、システムを組み込むことによって、ビジネスや業務をどう変えたいのかを記述するということです。
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業務の対象範囲をどこにするのか(Where)
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すべての事業を対象にするのか、拠点はどこまでを対象にするのか、業務はどの業務を対象にするのかなど、様々な対象範囲の考え方があります。RFPを作成する際は、システム化の対象にする業務の範囲を明示する必要があるでしょう。
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完成の予定はいつか(When)
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企業においては、ビジネスや業務の新規追加/変更をするためにシステム開発を実施する場合がほとんどです。そのため、システムが完成すべきタイミングというものが必ずあります。実際に開発に要する期間ではなく、ビジネスや業務上必要とされる時期を明示します。
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情報システム部やユーザ部門の協力体制(Who)
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システム開発は開発ベンダーだけで実施するわけではありません。ITを統括している情報システム部門や実際の利用者であるユーザ部門の協力が不可欠ですので、その協力体制を明示しておく必要があります。
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どのようなシステムで業務を実現するのか(How)
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RFP作成において、この部分は提案を求める形になりますので、通常記述しません。
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どの程度の費用を想定しているのか(How Much)
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Howと同様にこの部分も、通常は提案を求める形になります。そのため記述しないことが多いのですが、用意している予算などをあらかじめ提示する場合もあります。
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著者プロフィール
株式会社データ総研 堀越 雅朗
2002年7月まで大手情報処理会社に勤務。情報戦略立案や新規・保守・運用の設計・開発からプロジェクトマネジメントまでを幅広く担当。91年からDOAによる基幹系開発、DWH構築などデータを中心にした活動を株式会社データ総研と連携展開。現在、株式会社データ総研の取締役として、コンサルティング、商品企画などを担当。
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著者プロフィール
株式会社データ総研 石井 健作
1998年、株式会社データ総研入社。以来、データモデルをベースとした業務要件定義を中心に、システム開発計画立案、RFP作成、データ中心システム開発の方法論作成、リポジトリ設計などの幅広いプロジェクトに従事。RFP作成方法論「PLAN-RFP」の開発に携わる。
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