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> ESBによるメディエーション機能
SOA/ESBの真の姿とは
第5回:アプリケーションの連携方式
著者:
Fiorano Software 青島 茂
2007/10/26
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ESBによるメディエーション機能
本連載で考察してきたESBの基本機能は、アプリケーション間を仲介するいわゆるメディエーション(仲介)の機能です。メディエーション機能には次の3つがあります。
コネクティビティ(プロトコル変換) - 連載「
第3回
」を参照
データ変換 - 連載「
第3回
」、「
第4回
」を参照
ルーティング
表2:メディエーション(仲介)機能
これらの機能をまとめて示したのが図3です。
図3:ESBの基本機能(メディエーション機能)
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
メディエーション機能を考える上で重要な点は、図中において個々の箱で示しているデータ変換やルーティングの機能が自由に並び替えられ、ユーザ任意のデータ処理フローをESB上に作り出せるようになっているかという点です。この部分が不十分だと、それを補うロジックをアプリケーション内に作り込むなどの作業が発生し、アジャイル性を欠いたものになりがちになります。
ESBのメディエーション機能によって、アプリケーション間の違い(プロトコル、データ構造)を吸収しながらデータやメッセージを相手アプリケーションに送ることができるようになります。
しかしながら、これは基本的に1対1のアプリケーション連携であり、複数のステップからなら業務プロセスフロー(ビジネスプロセス)を実現するためには不十分です。ESBにおけるビジネスプロセスの機能を考える前に、ビジネスプロセスの形態を明確にしておきましょう。
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著者プロフィール
Fiorano Software, Inc.
日本オフィス ジャパン オペレーション マネージャ
青島 茂
SOA/ESBの分野に2003年1月からたずさわる。2005年3月にFiorano Softwareの日本オフィスを開設し、現在SOA/ESB製品の国内市場への普及に専心している。
INDEX
第5回:アプリケーションの連携方式
実行基盤としてのESB
ESBによるメディエーション機能
ビジネスプロセスの形態