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Nexaweb Studio
Nexaweb Studioで手軽にリッチクライアントアプリケーション開発

第5回:Nexaweb StudioでHelloWorldを表示させる

著者:チェンジビジョン  岩永 寿来、豆蔵  長谷川 裕一
2007/6/28
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サーバ側で画面遷移を制御する

   次にサーバ側での画面遷移の仕方を説明しよう。サーバ側では単純に「NXMLファイルへリダイレクトすればいいのでは」と考えてしまうかもしれない。実はリスト4のようにサーバ側でNXMLファイルにリダイレクトすると、Eclipse上でNexawebアプリケーションを確認できる「Default Nexaweb Client」から実行する場合はうまく動作するのだが、Webブラウザから確認するとNXMLファイルの内容をそのまま文字情報としてWebブラウザに表示しようとしているのか、うまく動作しないのである。
リスト4:サーバ側でのNXMLファイルへのリダイレクト「ProductController.java」
リスト4:サーバ側でのNXMLファイルへのリダイレクト「ProductController.java」
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   そのためサーバ側での画面遷移を行うためには、リスト5のようにXUpdateを埋め込んだJSPにリダイレクトさせて、そこでXUpdateでUIを変更させる方法がある。

リスト5:XUpdateでUIを変更するJSP
リスト5:XUpdateでUIを変更するJSP
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ここではJSPを利用しているので、当然JSTLも利用することができる。つまりリスト5-(2)のように、JSTLの式言語(Expression Language)を組み合わせたXUpdateも記述できるのだ。

   このようにJSPにXUpdateを埋め込むことができるのは、非常に強力なNexawebの機能だといえるだろう。MCOなどクライアント側でサーバから送信されたリクエストパラメータを解析して、Nexawebの画面を更新したりUIを作成するプログラムは、Nexawebに慣れていないと少々難しいはずだ。

   しかし今まで慣れ親しんできたJSPと組み合わせることで、例えばリスト6のような注文した「商品の一覧をサーバからのリクエストパラメータとして取得し、テーブルUIとして表示する」というプログラムが作成しすくなる。なおJSPで日本語を使う場合はリスト5-(1)のようにpageEncodingを指定は忘れないように。

リスト6:JSPとXUpdateを組み合わせた例
リスト6:JSPとXUpdateを組み合わせた例
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株式会社チェンジビジョン 岩永 寿来
著者プロフィール
株式会社チェンジビジョン  岩永 寿来
モデリングツールJUDEを開発しているチェンジビジョンで、ソフトウェア開発プロジェクトの見える化を支援するTRICHORDを開発している。最近は2DやJOGLなど3D技術に興味があり、クールなUIやエフェクトを日々探求している。共著として「Spring入門(技術評論社)」、「Spring2.0入門(技術評論社)」。


株式会社豆蔵 長谷川 裕一
著者プロフィール
株式会社豆蔵  長谷川 裕一
XMLの技術開発やCORBA、EJBを使用したシステム開発などを経て、現在はアジャイル開発プロセスの導入から工学的なソフトウエアプロセスの策定、オープンソースプロダクトに関するコンサルタント、アーキテクトとして常に第一線で活躍。共著として「プログラムの育てかた 現場で使えるリファクタリング(ソフトバンク)」、「Spring入門(技術評論社)」。


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第5回:Nexaweb StudioでHelloWorldを表示させる
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サーバ側で画面遷移を制御する
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