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| 検問を通るルートを決められる | ||||||||||||||
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図3のようにペンギンさんを複数配置すると、果物屋と薬局に行くには検問を1回だけ通ればよく、銀行に行くには3回の検問を通らなければいけないようにすることができます。つまり、買い物を頼みたい人(管理業務の一部を委託したい人)に対して最初の検問を通過する方法を教えたとしても、その人が銀行に寄り道して余計なことをしないようにできる訳です。 ![]() 図3:TOMOYO Linux の場合(再掲) また、ペンギンさんを複数配置することが役に立つのは、他人に頼みたいことがある場合に限りません。侵入者が正当な利用者のふりをして最初の検問を突破(なりすましによってシステムにログイン)された場合でも、その後に続く第2、第3の検問を突破することはできないので、不正なログイン対策としても利用できるのです。 |
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| 実現手順 | ||||||||||||||
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最初の検問はsshサーバプログラムが行うので、通常はパスワード認証か公開鍵認証のどちらかになります。それに対し、2番目以降の検問はシステム管理者が独自に作成したプログラムに行わせるので、どのような認証方式でも利用できます。 そこで今回は、携帯電話などにメールで送られてきたワンタイムパスワードを用いた認証を利用することにします。ここでは、sshサービスが動いているサーバから、sendmailサービスなどを利用して携帯電話にメールを送信できる環境を想定しています。 まず、TOMOYO Linuxツールに含まれているmailauthプログラムを/sbinディレクトリに移動します。
mv /root/ccstools/mailauth /sbin/
もしrootユーザだけがこのプログラムを使う場合は、/root/ccstoolsディレクトリのままでかまいません。しかしroot以外のユーザも使う場合には、/sbinなど誰もがアクセスできるディレクトリに置く必要があります。 続いて、/sbin/mailauthコマンドを用いてユーザ認証を行うスクリプトを作成します。エディタを実行し、以下の内容を入力して「/bin/mailauth」で保存し、エディタを終了してください。なお「username@example.com」の部分は皆さんの携帯電話のメールアドレスに読み替えてください。
#! /sbin/mailauth
今作成した/bin/mailauthを、以下のコマンドで実行可能な状態にします。
chmod a+x /bin/mailauth
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